ふぅ、今回の蓬莱山編は大変なのである。
いつも通りパシャパシャとへたくそながらに写真を撮るのだけれど、いい出来のものがわりと多いのだ。
だから本当は全部アップしたいところなのだけれど、山歩きの説明的なものとしては不可であったりする。
これはいいなぁ・・・でも道が分からないな、とかいまいちなんだけれど、絵的にはすぐれているなぁとか。
とにかくアップする写真選びから大変である。
まあこの苦労も、蓬莱山がとても良い山だったからなのだけれど・・・
【蓬莱山/滋賀 其の一】
8時34分平(だいら)バス停~9時18分アラキ峠~9時25分折立山~10時05分権現山山頂(996m)
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権現山からは東へとゆったりとした稜線を歩く。
比良山系は日本海側からの影響があるためか、関西の他の山より300mくらい低いあたりから植生の変化が見られる気がする。
見た目標高1000~1500mくらいの観があるのではないだろうか。
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うわわ!祠の後ろに熊がっ!ってこんなカワイイ熊なら大歓迎!!・・・・って書くのよ。とうめ子は言った
権現山から少し歩いたところに祠があった。権現を祀る祠のようである。
このあたりの山はどうも比叡山に近いせいか、どうも天台宗(最澄)の香りを感じるのである。
権現は山王権現(天台宗の鎮守神)、ホッケは法華(天台法華宗)などとバカな頭で想像する。
蓬莱山にしても、遣唐使として中国で学んだ最澄が名付けそうな名前ではないだろうか。
ちなみに権現山の南に霊仙山があるのだが、最澄と同じ時期の遣唐使の中に霊仙という名前の僧がいる・・・
(最澄も霊仙も近江の生まれだといわれている)
などと考えながら歩いていると右手には大きく琵琶湖が。
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オオ~と、さっきからず~っと見えているにも関わらずパシャリパシャリと写真を撮る。
花があったら花を撮り、いい景色だと思えば景色を撮り、うめ子も撮り、コースも撮り、まったく忙しいのである。
忙しいながらも権現山から大きく円を描くように歩き、
ああこれが先行の男性が歩いていた登りか、と言っているうちにもうホッケ山に到着である。
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10時32分 ホッケ山
山頂はあたり一面ササの原で、視界を遮るもののない360度のパノラマである。
稜線のひとつのポイントといった風な地味さではあるけれど、清々しい山頂だ。
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おもわずポーズを決める
琵琶湖大好きだ!滋賀大好きだ!大きく美しい湖と、それに負けることのない山々。
こんな豊かな街が他にあるだろうか(海も近い)。
全て捨ててここに住んでしまいたい。そして小さなパン屋を開き、自分達の好きなパンだけ焼いて過ごすのだ。
いいだろうなあ、楽しいだろうなあ、とフニャフニャ考えるのだけれど、翌日になれば黙々とデスクに向かっているのだろう。
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ボクが「琵琶湖サイコー」などとハシャイでいる間にもうめ子はテクテクと前進している。
前方には蓬莱山の人工物が見えているのだが、まだまだ遠く感じる。
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このあたりまで来ると残雪があった
「うわ~い」と雪の上を歩く。
5センチ程度足は沈むものの、溶け残った積雪はわりとしっかりとしている。
しかし斜面にへばりついている雪全体が滑り落ちたりすると恐いなと、急いで道へと戻る。
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強風の時には歩きたくない
コースの右側はわりと急な斜面となっており、あまりキョロキョロしていて転がり落ちてしまうのも嫌なので真面目に歩く。
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イワナシ(学名:Epigaea asiatica )ツツジ科イワナシ属の常緑小低木
よし、黙々と蓬莱山を目指して歩くぞ!と言っているそばからイワナシの花蕾を見かけた。
こんなところに生えているのかとイソイソと写真を撮る。
山には目を引く植物が多く、立ち止まっては写真を撮ってしまうのだが、じっくりと撮ることは出来ずだいたい2~3枚である。
家に帰ってパソコンで見るとボケボケの写真であったりするので、1枚1枚気を付けるのだけれど、現地ではわかりにくいものである。
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うめ子はどこでしょう?
本当に日本だろうか?と思ってしまう山歩き。
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軽快な足取りの青年
一息ついたところで後方のホッケ山を振り返る。
蛍光色の服を着た青年がサクサクと道を下っていた。
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ササっ原へと出る。
ちらほらとシカのフンを見かけた。
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10時54分 地蔵
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アレがアレで・・・
うめ子は地図を見ることが大好きで、今回のこの稜線歩きでは琵琶湖一帯が一望でき、
地図と地形を照らし合わせることが楽しくてたまらないようだ。
琵琶湖大橋の先はかすんで見えないが、晴れている日には甲賀市(滋賀)や伊賀市(三重)まで見通せるのだろう。
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わりとガレた道を進むと、足下に小女郎峠が見えてきた。
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10時56分 小女郎峠
帰りはJRに乗るつもりなので、あまり時間を気にする必要がないのである。
ここまで来たのだから小女郎ヶ池も見ておくことにした。
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11時02分 小女郎ヶ池
季節のせいか、あまりパッとせず、地味でどこにでもありそうな池だ。
案内版の説明に池の情報が書かれてあったのだけれど、その中に有名な悲哀伝説として書かれていた話に驚いた。
それは池の主(大蛇)に惚れてしまった女性(既婚)が、探しに来た夫に自分の左目を渡し「お乳のかわりにしゃぶらせて欲しい」と伝えて消えるというものだ。
おおっ、確かに昔そのようなお話を読んだか聞いたかしたことがあるぞ、なるほどここがその場所なのかと納得。
そういえばなにやら神秘的な、おごそかな特別な感じがするのだ。
池は標高1,060mにあるそうである。
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ちょうど広場で2人のオバさんが食事をとっていた。
周囲を小高い丘に囲まれているので、落ち着いて休憩するのにはいい場所なのだろう。
我々もここで食事にしても良かったなと話つつ、写真だけ撮って峠へと引き返す。
来る時には見落としていたが、池と峠の間の道には石碑や小さな祠があった。
石碑には「夏雲に 友の姿を思ひ出す やさしき笑顔の 君を忘れじ」と彫り込まれている。
今は春だからなぁ。
ボクもひとつヒネッておこうかな。
「春先に 歩いてきたよ 小女郎ヶ池 お腹減ったが 池で食べられじ」
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池からは峠へと戻り、蓬莱山へと目の前の斜面を登る。
このあたりで1,100mほどなので、山頂まではあと70mくらいの高さしか登らないで良いのだ。
ゆるやかな稜線はいろいろバタバタしているボクにはとても都合が良く、そのせいで写真も多い。
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それでは続く【蓬莱山/滋賀 其の三】。終わりにすることができるかな?まったね~。
いつも通りパシャパシャとへたくそながらに写真を撮るのだけれど、いい出来のものがわりと多いのだ。
だから本当は全部アップしたいところなのだけれど、山歩きの説明的なものとしては不可であったりする。
これはいいなぁ・・・でも道が分からないな、とかいまいちなんだけれど、絵的にはすぐれているなぁとか。
とにかくアップする写真選びから大変である。
まあこの苦労も、蓬莱山がとても良い山だったからなのだけれど・・・
【蓬莱山/滋賀 其の一】
8時34分平(だいら)バス停~9時18分アラキ峠~9時25分折立山~10時05分権現山山頂(996m)
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権現山からは東へとゆったりとした稜線を歩く。
比良山系は日本海側からの影響があるためか、関西の他の山より300mくらい低いあたりから植生の変化が見られる気がする。
見た目標高1000~1500mくらいの観があるのではないだろうか。
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うわわ!祠の後ろに熊がっ!ってこんなカワイイ熊なら大歓迎!!・・・・って書くのよ。とうめ子は言った
権現山から少し歩いたところに祠があった。権現を祀る祠のようである。
このあたりの山はどうも比叡山に近いせいか、どうも天台宗(最澄)の香りを感じるのである。
権現は山王権現(天台宗の鎮守神)、ホッケは法華(天台法華宗)などとバカな頭で想像する。
蓬莱山にしても、遣唐使として中国で学んだ最澄が名付けそうな名前ではないだろうか。
ちなみに権現山の南に霊仙山があるのだが、最澄と同じ時期の遣唐使の中に霊仙という名前の僧がいる・・・
(最澄も霊仙も近江の生まれだといわれている)
などと考えながら歩いていると右手には大きく琵琶湖が。
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オオ~と、さっきからず~っと見えているにも関わらずパシャリパシャリと写真を撮る。
花があったら花を撮り、いい景色だと思えば景色を撮り、うめ子も撮り、コースも撮り、まったく忙しいのである。
忙しいながらも権現山から大きく円を描くように歩き、
ああこれが先行の男性が歩いていた登りか、と言っているうちにもうホッケ山に到着である。
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10時32分 ホッケ山
山頂はあたり一面ササの原で、視界を遮るもののない360度のパノラマである。
稜線のひとつのポイントといった風な地味さではあるけれど、清々しい山頂だ。
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おもわずポーズを決める
琵琶湖大好きだ!滋賀大好きだ!大きく美しい湖と、それに負けることのない山々。
こんな豊かな街が他にあるだろうか(海も近い)。
全て捨ててここに住んでしまいたい。そして小さなパン屋を開き、自分達の好きなパンだけ焼いて過ごすのだ。
いいだろうなあ、楽しいだろうなあ、とフニャフニャ考えるのだけれど、翌日になれば黙々とデスクに向かっているのだろう。
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ボクが「琵琶湖サイコー」などとハシャイでいる間にもうめ子はテクテクと前進している。
前方には蓬莱山の人工物が見えているのだが、まだまだ遠く感じる。
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このあたりまで来ると残雪があった
「うわ~い」と雪の上を歩く。
5センチ程度足は沈むものの、溶け残った積雪はわりとしっかりとしている。
しかし斜面にへばりついている雪全体が滑り落ちたりすると恐いなと、急いで道へと戻る。
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強風の時には歩きたくない
コースの右側はわりと急な斜面となっており、あまりキョロキョロしていて転がり落ちてしまうのも嫌なので真面目に歩く。
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イワナシ(学名:Epigaea asiatica )ツツジ科イワナシ属の常緑小低木
よし、黙々と蓬莱山を目指して歩くぞ!と言っているそばからイワナシの花蕾を見かけた。
こんなところに生えているのかとイソイソと写真を撮る。
山には目を引く植物が多く、立ち止まっては写真を撮ってしまうのだが、じっくりと撮ることは出来ずだいたい2~3枚である。
家に帰ってパソコンで見るとボケボケの写真であったりするので、1枚1枚気を付けるのだけれど、現地ではわかりにくいものである。
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うめ子はどこでしょう?
本当に日本だろうか?と思ってしまう山歩き。
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軽快な足取りの青年
一息ついたところで後方のホッケ山を振り返る。
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ササっ原へと出る。
ちらほらとシカのフンを見かけた。
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10時54分 地蔵
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アレがアレで・・・
うめ子は地図を見ることが大好きで、今回のこの稜線歩きでは琵琶湖一帯が一望でき、
地図と地形を照らし合わせることが楽しくてたまらないようだ。
琵琶湖大橋の先はかすんで見えないが、晴れている日には甲賀市(滋賀)や伊賀市(三重)まで見通せるのだろう。
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わりとガレた道を進むと、足下に小女郎峠が見えてきた。
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10時56分 小女郎峠
帰りはJRに乗るつもりなので、あまり時間を気にする必要がないのである。
ここまで来たのだから小女郎ヶ池も見ておくことにした。
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11時02分 小女郎ヶ池
季節のせいか、あまりパッとせず、地味でどこにでもありそうな池だ。
案内版の説明に池の情報が書かれてあったのだけれど、その中に有名な悲哀伝説として書かれていた話に驚いた。
それは池の主(大蛇)に惚れてしまった女性(既婚)が、探しに来た夫に自分の左目を渡し「お乳のかわりにしゃぶらせて欲しい」と伝えて消えるというものだ。
おおっ、確かに昔そのようなお話を読んだか聞いたかしたことがあるぞ、なるほどここがその場所なのかと納得。
そういえばなにやら神秘的な、おごそかな特別な感じがするのだ。
池は標高1,060mにあるそうである。
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ちょうど広場で2人のオバさんが食事をとっていた。
周囲を小高い丘に囲まれているので、落ち着いて休憩するのにはいい場所なのだろう。
我々もここで食事にしても良かったなと話つつ、写真だけ撮って峠へと引き返す。
来る時には見落としていたが、池と峠の間の道には石碑や小さな祠があった。
石碑には「夏雲に 友の姿を思ひ出す やさしき笑顔の 君を忘れじ」と彫り込まれている。
今は春だからなぁ。
ボクもひとつヒネッておこうかな。
「春先に 歩いてきたよ 小女郎ヶ池 お腹減ったが 池で食べられじ」
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池からは峠へと戻り、蓬莱山へと目の前の斜面を登る。
このあたりで1,100mほどなので、山頂まではあと70mくらいの高さしか登らないで良いのだ。
ゆるやかな稜線はいろいろバタバタしているボクにはとても都合が良く、そのせいで写真も多い。
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それでは続く【蓬莱山/滋賀 其の三】。終わりにすることができるかな?まったね~。