飯舘村は、阿武隈山系北部の高原に位置する。相馬からは、はやま湖を経由すると1時間はかからない。
ヤマザクラが散り始め、木々が芽吹いて、山々がぽやぽやと若芽色に変わってきた。
「いいたて快適だ道」は、飯舘村の中心部から真野ダム(はやま湖)へ向かう広域農道。
道の幅も十分に広く、交通量も少ない。木立の中を走る、まさに「快適な道」。
今日は、キジとサルに遭遇!
(上)アズマイチゲ
(下)キクザキイチゲ
道ばたの日当たりのいい木立の中に、イチゲの群生を発見。
お日さまをたっぷりと浴びて、花びらをいっぱいに広げている。
花だけを見るとなかなか区別が難しいけれども、葉っぱの違いで一目瞭然!
イチゲの周辺には、スミレやカタクリが咲いて、フキノトウが顔を出している。
ふもとでは、カタクリもフキノトウも、花の時期はほとんど終わり。
ここは高原だから、少し遅れて春が来る。
二枚橋の水芭蕉
遊歩道が整備されていて、木立の中を散策しながら水芭蕉を観賞することができる。
穴場なのか、毎年ここを訪れるけれども他のお客さんに会ったことがない。
飯舘村は、福島第1原発から北西に約30~45km。原発事故を受けて、2011年4月に全村避難。
2017年3月以降、村の大半の避難指示が解除され、約25%の人々が帰還したという。
道路脇に設置されている放射線測定器の数値は「0.31μSv/h」。村での生活を再スタートさせると決心された方々のご苦労を思う。
でも、飯舘は「までいな暮らし」を大切にする、自然豊かな村。その精神はこれからもずっと続いていくのだと思う。