海月美紗のしょうかっこう

「小確幸」とは、小さいけれども確かな幸せという意味
何気ない毎日の中で見つけた小さな幸せを綴っていきます

2月17日(月)鹿島御子神社の狛犬たち

2025年02月17日 | 神社仏閣

鹿島御子神社(かしまみこじんじゃ)は南相馬市鹿島区に鎮座。旧社格は郷社。行方郡延喜式内社八座のうちの一座。

御祭神は天足別命(あめのたらしわけのみこと)、志那都比古命(しなつひこのみこと)、志那都比売命(しなつひめのみこと)。

社号標と境内入口

手水

一の鳥居と扁額

一の鳥居と二の鳥居の間に最初の狛犬。「皇紀二千六百年」の銘があるので昭和15年の建立か。

拝殿に向かって右が吽形、左が阿形。

二の鳥居

二の鳥居と拝殿の間に2番目の狛犬。

拝殿に向かって右が阿形の子取り。

左が吽形。

横・後ろから。このピンとした耳、3段カールとレース襟のたてがみ、真っ直ぐ尻尾の両脇に3つの巻き毛。既視感! 小泉八坂神社や押雄神社の狛犬と似ている。

拝殿、唐破風の向拝と扁額

本殿

「神世の昔、天足別命が父建御雷神(鹿島神宮の祭神)と共に奥羽鎮撫の為に下降し、開発平定に尽されて後、御御子神がこの地に鎮まり、今の社地に移り社殿を造営す」と由緒書に。だから「鹿島御子」神社。

要石

要石は地震を抑えるとされる石。茨城県鹿島神宮や千葉県香取神宮などにあるものが有名。

雷神社

足尾神社

聖徳太子の石祠

「夫婦ケヤキ」は樹齢300年以上の大ケヤキ。緑の葉が茂る頃にはさらに堂々とした姿を見せてくれる。

社殿の後ろに御神木の杉、拝殿の前にイチョウ。広くはない境内だが大きな木が何本も植えられていて、旧国道を走っていると「あそこが神社だな」とすぐに分かる。

春になれば境内の桜が見事に咲きほこる。神社の隣は公園。ベンチに坐って花見弁当を広げるのもいいかもしれない。

 


2月17日(月)原町・高座神社の狛犬

2025年02月17日 | 神社仏閣

高座神社(たかくらじんじゃ)は南相馬市原町区、押釜地区を流れる川のそばの丘陵地に鎮座。旧社格は郷社。行方郡延喜式内社八座のうちの一座。

社号標、鳥居と扁額。「延喜式内 郷社 髙座神社 平孟胤 書」とある。

参道の階段下にまだ新しい狛犬。「平成十年 金婚記念」と銘がある。金婚を迎えて狛犬を奉納… うらやましい限り。

阿像は玉取り、吽像は子取り。

参道の石段

参道途中の灯籠。昭和9年の建立。

階段を上がりきった所に、登ってくる人を見下ろす感じで狛犬が鎮座。

阿像は玉取り、吽像は子取り。

大きな鼻、鋭い牙、奥まったギョロ目、迫力のある大きな顔。

流れると言うよりは、束になってうねっているようなたてがみと尻尾、走り毛。体もがっちりとしていて力強い。

「紀元二千六百年記念」と銘があるので、昭和15年(1940)の建立か。狛犬と台座の風合いが異なるような気がするが…

拝殿と扁額

社殿の中に掲げられている扁額。平孟胤(たけたね)は相馬家31代当主。鳥居の扁額はこちらの文字を写したか…

本殿。覆屋の中に木羽葺流造の本殿が鎮座しているということ。

御祭神は伊志許理度売命(いしこりどめのみこと)。天岩戸神話で天照大神を岩戸から誘い出した八咫鏡(やたのかがみ)を作った神様。

石碑

境内に建つ灯籠

境内の西側に空き地が広がっていた。山を開墾して畑にしてあるんだろうか。

社殿のまわりは杉林、きちんと枝打ちがされていて下草も刈られている。境内は静かで程よく明るい。たくさんの灯籠が奉納されている。歴史があり、人々から大事にされている神社なんだと思った。

 

 

 

 

 


2月16日(日)鹽竈神社の狛犬たち

2025年02月16日 | 神社仏閣

いつも第一駐車場に停めて参拝していたから、今日は別の参道に挑戦。前に来たときに見逃した狛犬たちに会いたい!

社号標「東北鎮守鹽竈神社」

表参道、灯籠の後ろに狛犬が1対。昭和57年(1982)の建立。

大きくて力強い。顔は上向き、目に瞳が彫られていて天を見つめる。

石鳥居と扁額「陸奥國一宮」、寛文3年(1663)の建立。

参道の階段の途中に狛犬が1対。安永4年(1775)の建立。

目がくりっと神秘的な表情。体もスリムだが、足が意外と細くて…

おかっぱ頭、阿吽像ともに宝珠(角?)を載せている。250年間、何を見つめてきた?

尻尾はシンプル、よく見ると走り毛がしっかりと付いている。

随身門の前に1対。まだ新しそう…

阿形は玉取り、吽形は子取り。迫力はある。

摂社の前にも1対、可愛らしく蹲踞。

たてがみも尻尾も流れが美しく。ほどよい高さで表情がよく見える!

東参道入口、稲井石の石畳

扁額「志波彦神社 鹽竈神社」

階段の途中に五重石灯籠

石灯籠、1段目の笠の上にいるのは亀…ではなくて、狛犬?

笠の上から落ちてしまったのか、地面に…  悔しいよね…

青空に文化灯籠が映える。左右宮拝殿もきらびやかで美しいが、冬でも常緑の多羅葉が美しい。塩釜桜が咲くのは4月末か。

鹽竈神社は見どころ満載。今度は桜の咲く頃に七曲坂を上ってお詣りするとしよう。

 

 

 

 

 


2月14日(金)浪江・貴布禰神社の狛犬

2025年02月14日 | 神社仏閣

貴布禰神社(きふねじんじゃ)は浪江町棚塩の小高い山の上に鎮座。

御祭神は、高閼神(たかおかみのかみ)、暗閼神(くらおかみのかみ)。降雨・止雨を司る龍神。

参道入口。真新しい社号標と一の鳥居。平成23年の大震災で倒壊し、社号標は平成29年、鳥居は平成30年に再建された。

参道の階段と二の鳥居。朱い鳥居は令和6年12月に再建。

太平洋まで直線距離で約200m、津波は二の鳥居の根元まで達した。

請戸地区の津波の高さは最大で15.5m、津波はこの石碑をゆうに超えた。

石碑の後ろに積んであるのが以前の鳥居。令和6年3月の写真にはまだ以前の鳥居が写っているので、傷んだ箇所の修繕を順次行っているのか。

長い階段を上りきると境内に到着

手水

拝殿と狛犬

九曜紋

扁額

真新しい賽銭箱

阿像は玉取り

吽像は子取り

たてがみや尻尾の流れが力強く、肩や背中の力こぶが勇ましい。

流造の本殿、瓦屋根が美しい。

摂社の山神社(大山祇神社)

社殿は山のかなり高いところに建っているから津波の被害は受けなかったが、震源地にはかなり近い…

階段の途中から見える風景。大きな船が見えるのが請戸港、真ん中に小さくポツンと見えるのが再建されたばかりのクサ野神社。右の奥に見えるクレーンが福島第一原発。原発まで約8km。

「平成23年3月11日の東日本大震災により社殿等大破、氏子なる南棚塩在住の住民83戸津波にて全戸流失、更に東京電力第一原発の放射能汚染事故により立入禁止区域となり全町民避難す、平成28年3月現在も居住制限され諸人県内外に離散のままにて帰還の見通しなし」

ここ棚塩地区の避難指示が解除されたのは、平成29年3月31日。

神社には修理の手が入っている。集落はなくなっても、神社を守る方々がいて、ここに集う。


2月14日大甕・日祭神社の狛犬

2025年02月14日 | 神社仏閣

日祭神社(ひまつりじんじゃ)は原町区大甕に鎮座。大甕小から南へ約300m。

延喜式内社、旧社格は郷社。御祭神は天照大御神、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)。

社号標と鳥居、扁額。

社殿への階段の登り口に正面向きの狛犬。

「支那事変」の銘が見られるから昭和初期の建立か…

迫力のある表情、見る角度によって印象が変わる。ポケモンの「カラカラ」を連想してしまった…

横から見ても後ろから見てもバランスがいい!

少し高い場所に社殿がある。狛犬は西向きに蹲踞。

拝殿と扁額

本殿

摂社と石碑

鳥居は木製だが扁額は石製。震災後、扁額以外は新しく建てられたのかもしれない。

旧行方郡の式内社をいくつかお詣りしてきたが、社殿や境内は意外と質素なイメージ。目の前に広々とした水田が広がる。西の山に沈む夕陽がきれいに見えるんじゃないだろうか。