ウェネトさまの館

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「猫都(ニャンと)の国宝展 at 百段階段」(ホテル雅叙園東京・百段階段)

2018年04月20日 06時00分07秒 | 展覧会・美術関連

ホテル雅叙園東京 百段階段「猫都(ニャンと)の国宝展 at 百段階段 ~猫の都の国宝アート~」を観たのでございます。
http://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/nyanto
(写真撮影可・一部撮影不可の作品あり)

東京都指定有形文化財「百段階段」は、“昭和の竜宮城”感がお気に入りの場所なのじゃ。
実際は100段にあらず、1段足りぬ99段。ささ、上りますぞ。


 

階段廊下で繋がる7つのお部屋に、江戸から現代まで約40名の作家の猫作品が、累計総数800点以上展示。
下から順番にまいるぞよ。

【十畝の間】
螺鈿細工や荒木十畝の花鳥の天井画など、一番好きなお部屋には、猫仏像や猫仏画が。
出町千鶴子《猫がいる涅槃図》と、もりわじん《薬師猫神様》は、寺宝ゆえ写真撮影不可なのじゃ。


 

こっ・・・この脱力しきったお姿は・・・


 

【漁樵の間】
装飾過多ぶりがクセになるお部屋と猫たちのコラボ、最高じゃ。


 

水谷満《猫観音》 もう1点《猫大仏》もイケメン(イケニャン?)じゃった。


 

目羅健嗣の尾形猫琳の屏風と、手前にいるのは小澤康麿《見つめる猫》
目羅健嗣のパロディ作品は、伊藤猫冲や俵屋猫達など、どれも楽しゅうござりました。


 

石渡いくよコーナー。この他にも様々な石渡猫がおりまする。


 

辰巳《招魂》 鬼板師の陶作品じゃが・・・猫?


 

【草丘の間】
浮世絵の世界が繰り広げられておりまする。


 

無類の猫好きだった歌川国芳の浮世絵。


 

明治時代のおもちゃ絵も数点。こちらは歌川芳藤《新版猫の温泉》


 

小澤康麿、元祖ふとねこ堂、松本浩子による《猫国(にゃんごく)風景》
楽しいそうじゃのぅ。仲間に入りたいぞよ~。


 

ますむらひろし《ATAGOAL×HOKUSAI》シリーズは、撮影不可じゃった。

【静水の間】
招き猫ミュージアム所蔵のコレクションや、現代作家の招き猫が集結。


 

上段中央に鎮座まします大きな猫は、九谷焼《横座り招き猫》


 

もりわじん《ビッグトラヨ》 作者の飼い猫だったトラヨの在りし日のお姿。


 

【星光の間】
猫を愛した日本の芸術家をテーマにした作品。
生涯に500匹の猫と暮らした大佛次郎のコレクションや、元祖・招き猫アーティスト、河村目呂二の作品などもあり。


 

古本選堂《文庫張子「夏目漱石」》


 

【清方の間】
アートクラフトの猫たちがおりまする。


 

佐藤法雪《リアル猫ヘッド》 で・・・でっかい。


 

まいけるからわたコーナー。口から小さな仏猫を吐き出す《安善興福猫》楽しい。


 

【頂上の間】
約17名の作家が出展する「猫尽くしアートマーケット」


 

納戸では、リレー個展「水谷満 『おこしやすぅ』めっちゃええ福呼びまっせ」展。
天井にも注目。


 

階段途中の広いお手洗は、もちろん使用不可じゃ。


 

会期は5月13日まで。猫好きな方はぜひ。
ちなみに百段階段は靴を脱いで上がるのじゃ。
階段は冷とうござりますゆえ、ストッキングやナマ足の方は靴下持参がお勧めですぞ。

百段階段へのエレベーターも、ゴージャス螺鈿でお気に入り。


 

新館への通路の装飾は季節毎に変わりまするが、まだ桜満開じゃった。


 

目黒駅までの送迎バスがタッチの差で出発してしまい、次のバスまで20分も待っていられぬゆえ、心臓も破れそうな急坂を牛の歩みで上ったのでございます。
わたくし、歩くのは好きじゃが、上り坂と上り階段は嫌いなのじゃ~(我儘w)

ついでに駅近くのいつものインド食材店で、シナモンやらターメリックやらフェンネルシードやらインドのスイーツやら大量に買い込んだのでありました。

徒歩圏内の庭園美術館にも行きとうござりましたが、残念ながら時間切れ。
今度ゆっくり行かねばの。