ウェネトさまの館

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「松岡コレクション 美しい人びと」(松岡美術館)

2017年04月15日 06時14分46秒 | 展覧会・美術関連

松岡美術館「松岡コレクション 美しい人びと」を観たのでございます。
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/201701_70.html
(館内写真撮影可)

近頃マイブームの渡辺省亭。
加島美術の回顧展の前期・後期、東京国立博物館の《赤坂離宮花鳥図画帖》と観まして、松岡美術館の関連展示がお目当てでまいりましたのじゃ。

省亭は花鳥画5点。


★《桜にやまどりの図》


★《藤花游鯉之図》 5点の中で1番お気に入り。


★《游鯉図》


★《青梅に雀の図》 雀が可愛いのぅ。お腹もふもふ~。


★《寒菊図》


どれも良うござりました。
まだ観ておらぬ連携展示(山種美術館と根津美術館)も近々行かねば。

省亭以外の作家は後期の展示で、お題通り“美しい人びと”が17点。
前期も観に来ればよかったのぅ。


お気に入りベスト3を展示順に。

★松室加世子《竪琴》
作者は、信仰のために命を捨てる人々はどんな人であろうかと思い、また桃山時代の華やかで異国の香りのする文化に惹かれて描いたそうな。
という事は、この女性は細川ガラシャですかの?


★鏑木清方《蛍》
着物の袖口の奥で蛍が光っておりまする。


★伊藤小坡《秋の夕》
上村松園の《夕べ》に倣ったようですが、女性も帯の柄も御簾も綺麗でお気に入り。


気になった作品は、

★池田蕉園・池田輝方《桜舟・紅葉狩》
おしどり画家として知られたふたりの合作で、右隻は蕉園、左隻は輝方。
この展示室で唯一の、男性の“美しい人”がおりまする。


美男画も、もっと展示して下さってもよろしくってよ~。

さて、2階の展示はこれだけではありませぬ。

展示室6は「松岡清次郎が愛した画家たち」
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/201701_68.html

鎌倉秀雄、小笠原光、林美枝子、今井ロヂンの4名の作品が展示されてございます。

鎌倉秀雄の《追想王妃の谷》と《奏》
おお!わたくしの故郷、古代エジプトを描いた作品じゃ。


林美枝子の《風立ちぬ》と《気》は、以前にも観てお気に入りだった作品。
ぬこぬこ黒ぬこ~♪


展示室4は「館蔵 東洋陶磁展」
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/201701_69.html

約50点の東洋陶磁が展示され、こちらも観応えござりました。

いずれも会期は5月14日まで。

1階の常設展では、久々に故郷のお友達とも再会。


ロビーにいる、ジャコメッティ《猫の給仕頭》もお気に入り。
また会いにまいりますぞ。


お庭の桜は殆ど散っていたけど、こんな所にも。


松岡美術館は久々でございましたが、いつ行ってもゆったり作品を堪能できる良い美術館でございます。

さて、松岡美術館へ来たからには、久々に隠れ家パティスリーでお茶せねば。

・・・なんですとーーー!?


何ゆえわたくしが隠れ家にするお店は、次から次になくなるのじゃ~。
やはり何かの呪・・・?ひ~(涙)

このお店、ケーキは甘さ控え目でごく普通(失礼)でありましたが、2階のカフェが明るくて居心地良かったのじゃ。
残念な事よのぅ。