少し前に観ていながら書きそびれておる、国立西洋美術館の2つの展覧会話でございます。
まずは「シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才」
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017chasseriau.html
シャセリオーとな?観た事あるようなないような・・・
と思ったらば、37歳で早逝して作品数が少ない上、代表作が破壊されたりなんかして、まとめて観る機会がなかったのですな。
11歳でアングルに弟子入りを許され「この子は絵画界のナポレオンになる」とまで言わしめ、わたくしの好きなモローやルドンにも影響を与えたとあっては、観ておかねばなりますまい。
約110点の展示はシャセリオーだけでなく、ドラクロワ、モロー、ルドン、シャヴァンヌなどの作品もございます。
シャセリオーで、お気に入りや気になった作品から5点を作品リスト順に。
★《クレオパトラの侍女》
《クレオパトラの死》の一部で、侍女の顔の部分のみ。
シャセリオーは、元の絵をサロンに出品して落選した事に憤慨し、破壊してしまったのだとか。
自画像ではおとなしそうな顔をして、取り返しのつかぬ事をしてくれたものよのぅ。
侍女の頭部だけでも元の作品が素敵だった気配濃厚で、気になるのでございます。
★《気絶したマゼッパを見つけるコサックの娘》
異国風な装いの娘。ドラマチックな画面。
気絶してるマゼッパは自業自得なれど、馬が・・・馬が可哀想すぎる~。
★《泉のほとりで眠るニンフ》
薄暗い森の背景に浮き上がる美しい裸婦。
ニンフのはずが、体の下には同時代のバラ色のドレスが敷かれておりまする。
★《カバリュス嬢の肖像》
今回のポスターやフライヤーになっている美女。
肌もドレスも、花冠も花束も、キリッと眉や歯の覗いた唇も美しゅうござりますが、目がたいそう魅力的。
目が語っておりまする。
★《コンスタンティーヌのユダヤ人女性》
異国風衣装のこちらの女性も、目が魅力的。
シャセリオー以外の主なお気に入りは、
★ギュスターヴ・モロー《若者と死》
黄泉の国へと向かう若者は、若くして亡くなったシャセリオーとか。
★ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ《海辺の娘たち》
以前にもどこぞで観て印象深かった作品。
並んで展示のシャセリオー《海から上がるウェヌス》からの影響ありあり。
シャセリオーからの、ロマン主義から象徴主義への流れも分かり、興味深い展覧会でござりました。
会期は5月28日まで。
そして、常設展の中で開催の「スケーエン デンマークの芸術家村」
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017skagen.html
スケーエンとな?全く聞いた事ありませぬが、そんな画家がおったかのぅ・・・
と思ったらば、デンマークの北の果ての地名じゃった。ははは(汗)
スケーエンを制作の拠点とした画家たちの作品が59点、いつもの版画・素描小企画室だけでなく、その手前の新館も使って展示されており、観応えござります。
日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念の展覧会ですからのぅ。
第1会場は油彩で、漁師たちや、風景、室内を描いた作品。
1番のお気に入りは、フライヤーにもなっている、ペーダー・セヴェリン・クロヤー《ばら》
明るい光の中、薔薇や草の香りも漂ってきそうな、綺麗で気持ち良い作品。
他にも、ミカエル・アンカー《海辺の散歩》、アンナ・アンカー《明かりのついたランプの前の若い娘》《ダンスパーティーのための青いドレスを縫う3人の老女》《古い窓》、マリー・クロヤー《縫い物をする少女のいる室内》などお気に入り。
第2会場は、鉛筆やペンの素描。
ミカエル・アンカーの2点並んだ小さな習作《奴は岬を回れるだろうか?》にまず仰天。
第1会場に展示の油彩の習作で、1点は鉛筆とペン、もう1点はペンのみなのですが、このペンのみの習作がすんごい緻密で臨場感ありあり。
「これが習作なのぉぉ?」と駆けずり回ったのでございます。
他にも素晴らしい素描が色々ございました。
こちらの会期も5月28日まで。
シャセリオー展のチケットで入場できますゆえ、こちらもお忘れなく。
もちろん常設展のチケットでも観られます。
常設展は、第2・第4土曜日は観覧無料だそうな。
★おまけ話
今年もカゴメのトマト・凛々子の苗が当たったのでございます。
1箱に苗が4つ入ってるのよ。
お供のEは毎年応募して育てており(昨年だけは応募し忘れた)、毎年たくさん収穫しておるのじゃ。
Eは緑の指の持ち主ゆえ、植物がよく育つからのぅ。
お部屋の観葉植物も皆にょきにょき育って、もはやジャングル状態でございます。