前回の日記の続きでございます。
この日の午前中は、ギャラリー椿 GT2「桑原 弘明 展」も観ましたのじゃ。
http://www.gallery-tsubaki.net/2018/hiroaki_kuwabara/info.htm
桑原弘明のスコープ、大好きなのでございます。
小さな箱の中を覗くと、驚くほど精巧で美しい極小世界が広がって、光を当てる場所や角度によってガラリと変化。
いつもこの中に入って行きたくなりますのじゃ。
今回は5点の展示で、新作のスコープ3点とミニスコープ1点、旧作のスコープ1点。
添えられた懐中電灯を使って、自由に観る事ができまする。
一番最初に覗いた《青い扉》(Scope 2018)からもう心臓鷲づかみ。
細部まで美しいお部屋の変化。色彩も美しい~。
他の作品もどれも素晴らしく、光を当てる穴が5つもある旧作《Noël》(Scope 2011)の変化ぶりも凄うござります。
これは実際に観ねばわかりませぬゆえ、ご興味ある方はぜひ。
来場者の中から抽選で紙スコープが当たるので、応募用紙の記入も忘れずにの。
わたくしは毎年ハズレれておるが、今年こそ当てたいものよのぅ。
会期は12月22日まで。
ギャラリー椿のすぐ近く、ギャルリー東京ユマニテでは「リトルクリスマス 2018 小さな版画展」開催中。
https://g-tokyohumanite.com/exhibitions/2018/1206.html
(写真撮影は許可を得ておりまする)
毎年楽しみな版画展、今年は全国34会場で開催されておるのじゃ。
45名の作家の新作版画が、会期中だけ特別価格の一律7560円で展示販売されるのでございます。
今年のテーマは「芽生え」
作品は全てA4サイズで、各作品限定60部。
作品を覆うビニール袋が反射するのはオヤクソクじゃが、お気に入りの中から8点を作家名50音順で。
・生熊奈央《培養》銅版画(エッチング)
手書きの紹介文とイラストも良うござります。
・今村由男《ダルマチア王の春》エッチング・木版・箔
昨年はこの作家の作品をお迎えしたのじゃが、今年は既に完売じゃった。
・斎藤悠紀《玄兎あそび》銅版画
・齋藤僚太《鳥海山》木口木版画
・宮嶋結香《つがい/Pair of Bird》リトグラフ
・安井寿磨子《森の始まり》エッチング・アクアチント・手彩色
・山城有未《Curiosity》銅版画・メゾチント,雁皮・ハーネ
・綿引明浩《アルボル ~回廊の森~》 銅版画・エッチング
今年も様々な手法の作品が観られ、楽しゅうござりました。
昨年まで参加していた大好きな林明日美が、今年は参加しておらぬのがちと寂しいがの。
ギャルリー東京ユマニテでの会期は12月19日まで。
関東では、12月15日から横浜のart Truthでも開催されまする。