ウェネトさまの館

ようこそいらっしゃいました。
ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「永遠のソール・ライター」(Bunkamuraザ・ミュージアム)

2020年09月18日 05時50分59秒 | 展覧会・美術関連

Bunkamura ザ・ミュージアム「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」を観たのでございます。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter_encore.html


 

2017年の6月、当美術館で観た日本初の回顧展「写真家ソール・ライター展」が、とても良かったのじゃ。

で、今年の1月に開催された本展も楽しみにしておったのじゃが、新型コロナウイルスの影響で、途中で中止となってしもうたのじゃった。
7月22からアンコール開催され、やっと観に行けた次第。

本展では、初期のモノクロ写真からカラー写真、ほとんど紹介される機会のなかった2000年以降のデジタルカメラでの作品、スケッチや絵画、資料などなど、218点の展示。

愛する人々を撮影し、自らプリントした名刺サイズの写真「スニペット」や、「コンタクトシート」もあちこち展示され、壁のあちこちにライターが残した言葉も記されておりまする。

構成は以下の通り。お気に入りや気になった作品も1点くらいずつ、リスト順に。

★PartⅠ ソール・ライターの世界

【1.モノクローム】

《レミィ》1950年代 ゼラチン・シルバー・プリント
小さな作品で、飛び跳ねる少女が妖精のよう。
その隣に並んだ《散歩》(1955年頃)も、ちっちゃなネズミの妖精のような2人が可愛い。

《無題》1970年代 ゼラチン・シルバー・プリント
静まりかえった街角、外套の光が満月のようで素敵。

【2.カラー(1)】
カラー写真は様々な理由で、未現像あるいはスライド状態のままで眠り続けておったのじゃが、1994年に英国の写真感材メーカーが助成を申し出た事で状況が変わったのじゃ。

《薄紅色の傘》1950年代 発色現像方式印画
本展のメインビジュアルで、このポスターにもなっておるぞよ。


 

【3.ファッション】
ライターにとってファッション写真は生計を立てる手段で、ファッション写真そのものに大きな関心があった訳でもないそうじゃが、素敵でございます。

《『ハーパーズ バザー』のための撮影》1960年代 ゼラチン・シルバー・プリント
白い服の影の中に、白いプリーツドレスの美しい女性。

【4.カラー(2)】
2017年の回顧展でお気に入りだった作品にも再会でき、嬉しゅうござります。

《足跡》1950年頃 発色現像方式印画
2017年のこのフライヤーの作品じゃ。


 

《天蓋》1958年 発色現像方式印画
こちらも2017年に撮ったフライヤーの写真。


 

★PartⅡ ソール・ライターを探して

【1.セルフ・ポートレート】

《鏡》1962年頃 発色現像方式印画
細いレモン型の鏡に雨の風景、丸型の鏡にライター自身が映り込んでおりまする。

【2.デボラ】
デボラは、写真家になる前のライターにとって、家族の中で唯一の理解者だった妹。

《デボラと一緒のセルフ・ポートレート》1940年代 ゼラチン・シルバー・プリント
映り込みの効果で不思議な雰囲気の写真。

【3.絵画】
ライターの写真は絵画チックなものが多いが、元々画家志望で、ボナールやヴュイヤールらナビ派の画家を愛しておったそうな。
ここでは3点の絵画が展示されておりました。

このコーナー「ソール・ライターが住んでいたアパートメントの壁の再現 ニューヨーク、イースト・ヴィレッジ」は写真撮影可。
ライター作とソームズ作の油彩、ライターの愛用品や家族の写真が展示されておりまする。


 

《ソームズ作の油彩》


 

《ライター作の油彩》と《ライターのお気に入りだった時計》
油彩をアップで撮りたかったのじゃが、高い位置に展示されていて無理じゃった。


 

《ライターが愛用していた鏡》


 

上から《ウルフ・ライター(父)の写真》《レジーナ・ライター(母)の写真》《幼少時代のライターの写真》


 

《ライターが使用していたパレット》


 

《ライターが座っていた椅子》(帽子はライターが被っていたもののレプリカ)


 

【4.ソームズ】
ソームズはモデルで、ライターの人生に大きな影響を与えた女性。

《ソームズに愛を込めて》1977年1月1日
紙にインクで描かれた9点、まるで水墨画じゃが、ライターは日本の浮世絵や書などに影響を受け、書を「美術の最も崇高な形式」と呼んでおったそうな。

【5.ソール・ライターの猫たち】
猫を撮った写真が9点、どの写真も和むのぅ。

最後に[ソール・ライターのスライド・プロダクション](約6分)も観られまする。

平日の昼間ゆえか会場は空いており、じっくり鑑賞できたぞよ。
会期は9月28日まで。土日祝日はオンラインによる入場日時予約が必要じゃからご注意を。

もうひとつ観た展覧会の話は、また後日。

そして、まちかんさん&ねこもんじくんと高円寺で待ち合わせ、久々にブラックマウンテンにまいりましたのじゃ。

ほうじ茶ガトーショコラをお願いいたしまする~。


 

久々のほうじ茶ショコラ、ほうじ茶の風味がほどよくて、美味しゅうござります。
生クリームの可愛いデコレーションは、まちかんさんの分も頂いてしもうた。


 

足りぬぞよ~。マンゴージェラートも持ってまいれ~。


 

まちかんさんから、手作りマスクと手作り手ぬぐいエコバッグ頂きました~。ありがたい事じゃ。
マスクはデザイン違いで5枚も!色んなパターンで作りなさるとは凄いのぅ。


 

更に、羽生結弦くんクリアファイル4枚セット頂きました~。
このセット、近くにイオンがなくて入手できなかったので嬉しい~。


 

色々ありがとうござりまする!(号泣)