ランチのビーフストロガノフはホテルオークラ・ガーデンテラスで頂いた。国立博物館の中、法隆寺宝物館の一階にあります。法隆寺宝物館とは思えない近代的な建物、木立の向こうは上野の大通りですが不思議と静かな佇まい。ゆっくりとシャガール展の余韻に浸ったひとときでした。
シャガールを観た後のランチはホテルオークラがビーフ・ストロガノフを用意しています。スパイスに欠けるビーフ・ストロガノフでしたが、ストロガノフ伯爵にフロンテラロゼ(なぜかカルフォル二ア・ワイン)を奉げていい事にしました。
シャガールの絵を描いた素敵なTシャツがありました。「彼女を巡って」と題されたこの絵の右下にはばら色のドレスをまとった彼の最愛の妻、ベラが描かれています。1944年亡命先のアメリカでベラを失い、亡きベラの追憶に溢れた絵です。中央の水晶球に映し出されているのは勿論、ヴィテブスクの街並みです。
図録も素敵です。黒いプラスティック・カバーに名前と窓を透明に抜き下の本体を見せています。やはり芸大とポンピドーセンターのコラボレイション、少々他とは違います。
図録も素敵です。黒いプラスティック・カバーに名前と窓を透明に抜き下の本体を見せています。やはり芸大とポンピドーセンターのコラボレイション、少々他とは違います。
東京藝術大学美術館で開かれているシャガール展を観た。ロシア・アヴァンギャルドとの出会いー交差する夢と前衛とのサブタイトルがある。数年前南仏プロバンスのシャガール美術館へ行った事があり、シャガールはフランス人とばかり思っていたが、5月にロシアへ行き、彼はユダヤ系ロシア人である事を知った。画面の中に夢のような光景を幾つも描き幻想的で明るい色使い、彼の故郷やルーツを思う切ないまでの愛を知り好きになった。良く観ると絵の中には必ず故郷、ヴィテブスクの風景が描かれている。
1966年、シャガールが手がけたニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の「魔笛」の舞台芸術、自由に濃密で色彩に富んだ煌きに溢れた、シャガールならではの舞台背景や衣装デザイン、ファンタジーの舞台「魔笛」にはぴったりだったそうです。夢が広がり楽しく愉快になる。これらの絵は今回初めて披露されたという事です。
1966年、シャガールが手がけたニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の「魔笛」の舞台芸術、自由に濃密で色彩に富んだ煌きに溢れた、シャガールならではの舞台背景や衣装デザイン、ファンタジーの舞台「魔笛」にはぴったりだったそうです。夢が広がり楽しく愉快になる。これらの絵は今回初めて披露されたという事です。