姜尚中の「母」-オモニーと「悩む力」(共に集英社発刊)を読んだ。姜尚中は今、HNK教育テレビ”日曜美術館”に出演している。何時も彼は物静かで、冷静で相手の話を最後まで良く聞き、知性溢れ素敵だと思って見ています。かつて私の傍に似たような人がいたなあ~?
彼の”オモニ”はたくさんの悩みを抱えその苦悩は海のように深く広かった。それ故に人として生きる大きな価値を見出す事が出来、強く逞しくその心は温い母親だったと書いています。在日韓国人としての苦悩の生活、しかし二十歳の時、初めて韓国を訪れ彼は永野鉄男から姜尚中を名乗り大きく飛躍します。自伝小説は書く事が出来ない事もあるように推測され、もの足りなさを感じる。「悩む力」では夏目漱石の心、明暗、それから、三四郎、行人、門、など思索的なものを彼はこよなく愛して、分析をしています。これが面白かった。人間、悩む力があるからこそ生きられる…力づけられる言葉です。夏目漱石、もう一度読んで見たくなった。
彼の”オモニ”はたくさんの悩みを抱えその苦悩は海のように深く広かった。それ故に人として生きる大きな価値を見出す事が出来、強く逞しくその心は温い母親だったと書いています。在日韓国人としての苦悩の生活、しかし二十歳の時、初めて韓国を訪れ彼は永野鉄男から姜尚中を名乗り大きく飛躍します。自伝小説は書く事が出来ない事もあるように推測され、もの足りなさを感じる。「悩む力」では夏目漱石の心、明暗、それから、三四郎、行人、門、など思索的なものを彼はこよなく愛して、分析をしています。これが面白かった。人間、悩む力があるからこそ生きられる…力づけられる言葉です。夏目漱石、もう一度読んで見たくなった。