学生の発表や講師のお話の後、ロシア民謡のプチ・コンサートがあった。歌手のヴィクトリア・チェレバノワさんクラシックの発声で力強い歌でした。”マースリャ二ツァ”という民謡は”ボスト”というキリスト復活祭前の七週間は、肉や牛乳、卵などの動物性の物を口にしない掟のお祭りを歌った歌。長い冬を終えて春を迎える、喜びに満ちた歌です。ヨーロッパにある謝肉祭と同じで、キリスト教においては形は違っても”春待ち”は重要な催しであったと思う。バラライカ奏者のラリーサ・ゾロトワさん、バラライカも哀愁を帯びて素敵な音色です。弦が三本で難しくなさそう。ロシアで買ってくれば良かったと思う。
N大のYゼミナール主催、松山ロシア人墓地保存活動のためのチャリティ企画に参加した。学生が真面目に一生懸命で感心した。日露戦争の舞台裏にあった日露の国際交流を学んでいる学生の発表があり、松山にロシア人捕虜収容所があったことや、ロシアのメドヴェーチ村の日本人捕虜収容所では捕虜に対して人道的な配慮がなされ、市民との交流さえあったと言う事…全く知らなかった。伊豆半島戸田のロシア船ディアナ号遭難では村民が大いに助けた事は良く知られています。学生はロシア人墓地の清掃活動に参加したり、ロシアにおいて逆境下にある人々を支援したいと活動をしています。こうして日露関係は友交的で草の根の博愛があるのに何故メドベージェフは北方領土へ足を踏み入れたのでしょう?
天空の地高野山と現世を結ぶケーブルカーです。弘法太師空海の懐に抱かれる心地よさが、みなぎっている高野山の空間は穏やかで別天地です。外国人の観光客も多く、英語、フランス語が頭の上を飛び交っていました。京都のように華やかに観光地化されている所と違い、これこそが想像していた日本と納得する外国人が多いそうです。世界遺産に登録された後、2009年にミシュラン・グリーンガイド・ジャパンで三ツ星を獲得したということもあるのでしょう。宿坊無量光院には十数年修行を続けるスイス人僧侶がいて5ヶ国語を駆使して応対していると言う事です。