Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

三嶋暦 平成25年版

2012-09-25 17:44:20 | 日記

当市には貞亨の改暦(1685年)以前の旧暦を独自に暦纂編集し、版行してきた暦師河合家があります。起源は鎌倉時代と言われているが定かではないと言う。河合家は幕末の建築物で版木と共に市の文化財として、現在はボランティアの”三嶋暦の会”が中心になり紹介しています。以前暦の会のお手伝いをした事があり、その後毎年三嶋暦現代版を頂く。小さい暦は旅をする時の携帯用。織田信長が自然の移ろいを基本に編まれていたこの三嶋暦を気に入り、取り入れていたと言う話もあります(加藤廣著「信長の棺」)。また陶磁器の”三嶋手”も三嶋暦の細かい印刷を真似て図案化したと伝えられています。暦は月日が過ぎれば捨ててしまうもの。残っているものは少なく唐紙の裏などから出てくると言うから面白い。現在確認されている最古(今から550年前)の三嶋暦は栃木県の足利学校にあるそうですが、重要文化財の「周易写本」(易学の教科書?)の表紙の裏張りに使用されていると言うのですから…。折しも改暦のリーダー渋川春海の労苦を描いた映画「天地明察」が話題を呼んでいます。