Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

「罪と罰」を読まない 三浦しおん 岸本佐知子 吉田浩美 吉田篤弘(文芸春秋刊)

2016-03-11 14:29:30 | 日記
変わったタイトルに惹かれて読んでみた。作家、翻訳家、装丁家の四人がほんの少しの情報で話を勝手に想像して広げていく。四人の一人が影絵劇で罪と罰を見たことがあると言うだけで皆読んだ事が無い。最初の1ページと最後の1ページを明らかにして話を構築して行く。読んでいない人の読書会という奇妙な座談会、さすが三浦しをんの想像力は抜群で面白い。長編の「罪と罰」…やはりいい加減な想像では真髄に触れる事はできない(どんな大先生でもそれは無理でしょう)と最後にはみんな読んでくると言う事になる。奇妙な座談会を覗いて解った事はさすが三浦しをんは発想力に長けている事とこんなお遊びがあるんだと言う事。長い登場人物の名前を今風にはしょってドストとかラスコなんて言っている事が私は気に入らない。しかし当の私もあらすじは知っているが読んでいないので偉そうな事は言えませんが…。「罪と罰」読後の四人の感想は「古典は素晴らしい」ではないか?。