監督牧師(つまり姉妹の父親)の百年祭の祝宴を自分の手に任せて欲しいと言うマダム・バベット・エルサン。フランスの富くじで当たった一万フランを全て使う事に決めていた。姉妹には皆のために使ったのではなく自分のために使ったと伝える。「私は優れた芸術家なのです」ときっぱりと言い、パリに帰るお金はもう無いと話す。物質的な潤いはなくても精神の崇高美は時代や国境を越えても胸に迫るものだとつくづく感じた。
デザートはラム酒風味サヴァン。見事なクグロフにラム酒を振りかけてドライ・フルーツが飾ってあるサヴァラン。若かりし頃、自己流でお菓子作りに夢中になりこの位のクグロフは作った事がある。さてバベットは誰だったのでしょう?招待を受けたただ一人の将軍が、かつてパリで行った事のある有名レストラン”カフェ・アングレ”のシェフである事を明かします。年老いた信者たちは心身ともに癒され「神に感謝を」と牧師館を後にする。
原作者のアイザック・デェネーセンはデンマークの作家で「アフリカの日々」も書いているが語り口が静かで心に残る本です。それは”愛と悲しみの果て”として映画化されている。メリル・ストリープとロバート・レッドフォードと言う豪華な組み合わせ、彼らもきらきら輝いていた…私も若かった。
原作者のアイザック・デェネーセンはデンマークの作家で「アフリカの日々」も書いているが語り口が静かで心に残る本です。それは”愛と悲しみの果て”として映画化されている。メリル・ストリープとロバート・レッドフォードと言う豪華な組み合わせ、彼らもきらきら輝いていた…私も若かった。
メイン料理は鶉のフォアグラ詰めパイケース。鶉は小さな中にもギュッと鳥の旨味が凝縮され軽く食べられて大好きです。こんな豪華なものは食べた事はないが一度食べてみたいなあ。日本では多くはフランスからの冷凍輸入と聞いています。
キャビアのデミドフ風ブリニ添え。きらきら輝くキャビアがたくさん盛られているが、解らないので調べてみたらベースはそば粉のロシアのパンケーキ、それをブリニと言うらしい。サワークリームをぬりきざんだエシャレットが添えられている。