今年も芝の間からたくさん捩花が出ました。毎年書いていると思うが、次女が中学生の時夏休みの研究課題に”ねじばなはねじりが左か右か…”なんて言うちょっとふざけた事に眼をつけた。夫が研究所の庭に捩花の群落があるので昼休みに観察して数えて来ると言って次女の宿題を手伝ったと言う懐かしい想い出があります。不思議な事に夫が亡くなった数年後から、我が家の庭に毎年この時季になるとわっと数十本の捩花が咲きます。何を訴えているのかなあと最近は考えてしまう。江戸時代の図鑑には”捩摺(もじずり)”とあるそうです。しのぶずりとも言い染物の一種で忍草の茎や葉などの色素で捩れたように文様を布に摺りつけたものでその文様が捩れからまっている…それに似ていて”ねじばなとか”もじずり”となったらしい。刈ってしまうかも知れない、か弱く見える雑草でもルーツを知ると優雅なものです。