茄子の揚げ浸しは時期になるとよく作ります。先日新聞に載っていたレシピで作ってみた。しかしトマトの素揚げは恐いので人参にしました。ズッキーニやセロリ(買い忘れた)の代わりはいんげんです。私のいつものレシピにお酢が加わり、さっぱりして甘くなくいい感じ。お気に入りに追加です。黄色のパプリカ以外はいつも分けて頂く農家の朝採り(今朝8時に行って来た)…新鮮って素晴らしい。
この暑さにトマトがどんどん色づいています。あまりに綺麗なので撮りました。房全部が完熟したらとりたいのですが、それを待っていると上の球に亀裂が入ってしまう。ですから色づいた物から摘んでしまう事にしている。友達から頂いた苗は彼女が種から育てた苗ですが、苗屋で買ったものと同じ味で素晴らしい。もう既に20個あまり収穫した。トマト特有の匂いもしっかりあり、甘さと酸味のバランスもちょうどよく天下一品!(手前味噌…すみませ~ん)
ありふれた紀行文学ではない所に凄く魅力を感ずる本でした。短編小説になっているが、あまり知られていない国の小さな出来事があたかも其処に滞在している錯覚に陥りとても新鮮で楽しい。著者はその土地に暮らした事があるそうですから、やはり旅行者とは違った視点もあるやに思う。そこが面白い。ローマ、ロンドン、パリなどの紀行文は溢れていてもう結構と言う感じです。しかし私もへそ曲がり、ANAの機内誌に掲載されたものをまとめたと知ったら力が抜けた。イラストもいいのに。(何が悪いの?と言われそうだが)
友達のMさんがオランダ、ルクセンブルグ、ベルギーの旅へ行って来た。お土産は珍しいタンポポのジャム。ベルギー南部ワロン地方の世界で一番小さな古い街デュルビュイの”サンタムール”と言うお店のもの(私が調べた)。推測ですがタンポポフレーバーのビールがベルギーにはあるらしく、そこで出る副産物を使ってのジャムらしい。壜を開けたらプ~ンと鄙びた香りが…。しかしタンポポと言われなければ解らない。春、ヨーロッパの野原はタンポポの群生が見事です。デュルビュイっていい街なんでしょうねえ。でもいつも合理的なMさん、重たい壜詰めを買って持ってきてくださって驚き~。
ジムのない日は早朝一時間のウォーキングをしている。今はまだ朝の空気は少しひんやりとして裏山の道は気持ちがいい。その帰り草叢でホタルブクロを見つけた。山野草として人気があるらしい。一枝頂いてラトヴィアのビールの空瓶に挿してみた。花瓶を変えたら素敵な茶花です。しかし夕方はベルがすべてしぼんでしまった。可哀想なことをしたとしばし自責の念に…。Bellflowerなんて言う楚々とした優しい英名を知り尚のこと心痛めた。
近くのYさんから手作り笹団子を頂いた。Yさんは新潟出身の80歳を超えている女性。私の父も新潟出身でひょんな事から話が合い懐かしかった。新潟の笹で中にもち米を入れて綺麗に包んで、藁で結わき茹でてある。その結わき方が芸術的で感動した。Yさんが若い時から農家で作っていた笹団子だそうです。80歳を超えた今でも美しく形作り結ぶことが出来る、素晴らしい事です。電子レンジで温めてきな粉でいただいた。もち米に笹の香りが移りいい感じ。この笹だんごのバックグラウンドをいろいろ思い、すべてがとても暖かく癒されたひと時でした。
以前、彼の”利休にたずねよ”を読んで凄く面白かったので、いつも彼の著作には眼を向けている。安土桃山時代の絵師狩野永徳は信長や秀吉などの権力者に厚く用いられ多くの作品を残している。父の松栄を侮蔑し己の才能に溺れ長谷川等伯への嫉妬や羨望など、嫌な人間だと思った。渾身の力を振り絞って打ち込む芸術家は許されると言うその傲慢さが溢れ気分が悪いまま読み終えた。「絵は絵師の情念を観せて、魅せるものだと思う」と永徳は言うけれど父は「見る者の遊ぶ場所を作れ」と言う。等伯の絵は観ていて気持ちがゆるやかに楽しくなり絵の中に観る者の居場所がある。永徳は心のうちでは認めつつ最後まで等伯を排除し意地を通す。嫌な人間!今でもいますよね?こういう人…これが私の感想。