コロンビア大氷原から流れてくるサンワブタ川が南からきたアサバスカ川に流れ込み水量を増し、特に雪解け水が加わる初夏は怒涛のように流れ落ちる…これがアサバスカ滝です。衛星写真によると地球には150万個の湖がある事が解ったそうです。
ジャスパー・パーク・ホテルの裏庭からは雄大なロッキーの山並みが望まれホベール湖畔には鴨がゆったりと泳ぎ、木立が湖水に映り雨模様のお天気でも美しい。驚いたことに雨が降っているのに芝生のスプリンクラーが作動している。いくら水が豊富にあると言ってもね。一昨年モロッコへ行った時、モロッコの子供たちは一家の労働力の一員として、水汲み仕事のため学校へも行くことが出来ないと知ったが…。
世界遺産ジャスパー国立公園、ホベール湖畔に1915年オープンされた由緒あるロッジ・ホテルです。ロッキーの自然に囲まれゴルフや乗馬、水泳など楽しむ事が出来る。1946年にはイギリスのジョージ6世とエリザベス女王がカナダ訪問の時泊まったそうです。マリリン・モンローとジョォ・ディマジオが結婚する前にヴァケーションで訪れています。また数々のハリウッド映画の舞台にもなり最も有名なものはマリリン・モンローとロバート・ミッチャムの”帰らざる河”。そしてあのビング・クロスビーはゴルフをするため度々訪れていたそうです。私たちは休憩で立ち寄っただけ。
お待ち兼ねのサーモンのステーキをシャトー・ジャスパー・ホテルのディナーで頂いた。さすが本場ですねこの厚さでもしっとりしていて適当に脂があるのでしょうか。クリームソースで極普通ですがとても美味しかった。付け合せの人参、ブロッコリー、カリフラワーなどは半生ですから野菜の甘みがよく解って美味しいのですが、日本のように柔らかく茹でてあると思って口に入れたら大変!帰ったら歯医者さんへ…なんて事になりそう。これから気をつけなくちゃ。カナダでは鱒が正道で鮭はその枝とガイドは言っていましたが、日本では鮭が主流で鱒はその下にランクされていますよね?
シャトー・ジャスパーはダウンタウンの北にあるカナダ二日目の宿泊ホテルです。最近は何処の国へ行ってもホテルのテレビは韓国のサムスンです。我が国産より反応は遅いし画面は鮮明でない。私が旅を始めた十数年前は殆ど”ソニー”であったのに…ね。
マリーン川の急流に削られた石灰岩がカナディアン。ロッキー最大の荒々しい渓谷を形成しています。6億年前の岩盤には化石が時々発見されるそうです。水量とその勢いの凄まじいこと、吸い込まれそう。カナダには世界中の水の十分の一があり、水力発電だけでアメリカへ送電しているとガイドのYさんの説明です。
鹿が5,6匹道路沿いの土手に群れていました。エルクと言う種類だそうです。カナダはとにかく自然を大切にして動物のための歩道橋を道路に渡してある。橋といっても自然な形のトンネルのようなもの。その上を動物が行ったり来たりするという訳です。
マウント・ロブソン州立公園内に位置するカナディアン・ロッキーの最高峰標高3954mロブソン山です。幾重にも積み重なった縞状の地層に悠久の歴史を見る事ができる。やはりカナディアン・ロッキーの山々は勇壮、壮大で男性的力強さを感じます。
ロブソン州立公園に入りクリーン・ウォーターで休憩した時、観光案内所の片隅にクラフト・ショップを見つけました。革製品や木製品そして陶芸品など、”皆手作りで今日は私がボランティアで店番をしています”と女性が言っている。まだ観光もしていないのにとても温かみのある青が美しい小鉢を買ってしまった。休憩は15分ですから急がねばなりません。彼女はカウンターの下から黄色いバックスキンと厚い表皮の手縫いの途中のバッグを出して見せてくれた。”素敵ですね”と言ったら喜んでいました。買った小鉢はどんな方が作ったのか、縁に遊ばせている小動物は何かなど聞きたかったが残念ながら時間がない。お仲間のお一人はちょうどお抹茶茶碗にいいのを買われた。