先日Oさんに海老芋を頂いて棒鱈が手に入らないので生鱈で炊いたとお伝えしたら、早速、京都の”棒鱈のうま煮”をまた海老芋と共にくださった。やはり棒だらは旨味がぎゅっと詰まっていて本当に京都のおばんざいに出来上がりました。普通の里芋でなく海老芋ですから高級なおばんざい。何とも言えないねっとりさ、棒だらの旨味と相まって酷が有りやはり”芋ぼう”は棒だらでければ…。Oさんのお気持ちが嬉しかった。有難う。器が素敵でしょ?子育てにお金のかかる真っ最中の30年前へそくりで手に入れたもの。裏に”魯山”のサインがある柿右衛門風ですが…。家庭用品としたら少々お高い、魯山人のものとしたら安くて安くて偽物。大振りで器の周りのカットも美しく青と赤のざくろの柄に惚れ込んだ。
ゆっくりひな祭りを楽しんでいます。毎年書いているが当地の作家物です。もう既に亡くなられていてお嫁さんが引き継いだが(友達が買った)並べてみるとどこか違う。作る人の人間性や性格が人形の表情とか色合いにも出てくるのですね。右手前は伝統のある大内人形(山口県の特産)です。半世紀は経っているが、金は本物で失せません。夫が出張した時買って来た。近くの羊羹工場で作っている”さくら水羊羹”と”茶水羊羹”をおひな様にあげる事にしました。伊豆の松崎町の特産の桜の葉や花か秘かに香り、甘さも丁度良い桜水羊羹です。珍しい流し水羊羹(箱に流し入れている)、隠れた名産だと思う。水羊羹の乗っている漆器は母の形見、昭和初期のものでしょうか。やはり金の桜は褪せていない。