お好み夜話-Ver2

あっと驚くアメリカン

禁酒3日目の朝、千草園の池には薄く氷が張り、今朝も冷たい風が強く吹いていた。

昨日、堀切橋から扇大橋までの階段という階段、坂道という坂道を全力疾走したおかげで、肩から背中、二の腕の裏側までもが筋肉痛で、今日はのんびり音楽を聞きながら走ろうと決めていた。


「柳ジョージ&レイニーウッド」のベストアルバムの中に、あの「傷だらけの天使」の名曲「一人 !」がカバーされているのを知り、iPodにダウンロードした。
(あとで知ったことだが、「柳ジョージ」は「ショーケン」主演のドラマ「祭ばやしが聞こえる」でこの歌を歌っていた。見てたのにすっかり記憶になかった・・・・・)

しかし、さすがに「柳ジョージ」は聴かせるが、どちらかというと「傷だらけの天使」の劇中歌に使われた「ディーブ・平尾」バージョンのほうが切なくて好きだ。


そんな曲を聞きながらだから当然ゆっくりで、距離よりも時間と割り切り、家を出てから4時間近く寒風の中をうろついていた。

家の近くまで戻ってきたのは午後3時前で、シャワーを浴びて着替えたら、メシも食わずに仕事に行くことになってしまうので、なにか買って帰ろうかと思い、ふと見た某ハンバーガー屋のポスターに惹かれ、「グランドキャニオンバーガー」なるものを買ってしまった。

出来上がるまで2,3分待っていると、ひっつめ髪に髪どめをいっぱいつけた、いかにも下町のオバチャンといった感じのご婦人が、

「アメリカンコーシー、ちょうだい」

と、カウンターに立った。

応対した男性店員が

「ホットでよろしいですか ? 」

と聞き、

「そう、アメリカンのコーシーね」

と、オバチャン。

すると店員、

「お湯で薄めたヤツでいいんですね ? }

オバチャン、さも当然のように、

「そう、アメリカのヤツね」

その会話に唖然として見ていると、件の店員やおらカップを取り、コーヒーサーバーから三分の一ほどコーヒーを入れ、なんとそのあとにお湯をダバダバとさらに三分の一、仕上げにまたコーヒーを三分の一足して、

「ハイ、お待たせしました」

と差し出し、

「はい、どうも」

オバチャン、フツーに受け取って去った。


某ハンバーガーチェーンにはアメリカンコーシーなるメニューはないと思われるが、実に驚きの光景だった。

一時テレビのCMでコーヒーのアピールをしていたようだが、こんなステキなサービスがあるなんて知らなかった。

個人的には、今後ぜったい某ハンバーガーチェーンでコーシーを飲むのはやめようと思った。

たとえ悪魔の「サバ兄」から、夜明けのコーシーを付き合ってくれと言われても断る !!!


こんな驚愕の光景を見たせいではないが、「グランドキャニオンバーガー」はしょうもないシロモノだった。

どこが「グランドキャニオン」だかわからないが、ハンバーガー文化を愚弄しているようなもんだ。

早いとこ、お願い!ランキングでケチョンケチョンにされるといい、と思った。

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