お好み夜話-Ver2

帰りたいのに帰れない

一昨日のことだ。

10時半に病院を出て、両国駅へ向かった。

かあちゃんは雨が振るかもなんて言ってたが、病み上がりとはいえ晴れ男がシャバに出ていくのだ、お日様は顔を覗かし、ちょっと汗ばむくらいの陽気だ。


秋葉原方面へ向かう電車の一番後ろの車両に乗り、浅草橋の駅で「むっちゃん」が乗り込んできた。

彼女は今日休みで、かあちゃんの代わりにオヤジを迎えに来てくれたのだ。

アキバから歩いて病院へ向かう途中だったのだが、おやじの退院が予想時間より早くなったので、途中の浅草橋駅で待ち構えてくれていたのだった。

ムスメが迎えに来てくれるなんて、嬉しいじゃないか


ふたりで秋葉原で下車。

ヨドバシカメラに寄って、本と「幸せの黄色いハンカチ」のBlu-rayを書い、お昼にカレーを食べた。

とっても気分良く北千住まで帰って来て、改札を出たところで「むっちゃん」と別れた。

とりあえず店に寄り、郵便物をとって引き返した。

店の中に入ったらなんだかんだやってしまうだろうから、おとなしく帰ることにしたのだ。

事前にかあちゃんに荷物の一部は持って帰ってもらっていたものの、けっこうリュックは重い。

それでも背筋を伸ばして、なるべく早足で歩き家の前まで戻って来た。

さてドアを開けて・・・・・

鍵がない

入院したときに鍵も財布も持って行かなかったのを、ここへきて思い出した・・・・。

あちゃ~、かあちゃんは旅行で夜まで帰って来ないし、仕事帰りの小僧をつかまえるしか家に入る方法がない。


とりあえず「千草園」のトイレで出すものを出して落ち着いて、水曜日は3時に仕事が終わる小僧に電話することにしたが、間の悪いことに小僧の電話は故障して、ショップに修理に出していたのを思い出した。

仕方が無いのでかあちゃんに電話したら、小僧は代替機を持っているということがわかり、さっそく電話した。

だが、出ない。

何度電話しても、出ない。


しゃぁない。

小僧が作業所から帰ってくる道は1本道、プラプラ歩いて来るであろう小僧を待ち受けるべく、きた道を引き返し急ぐ。

汗をかいて店の近くまで戻ると、ハッと思い出した。

小僧は仕事帰りに必ずTSUTAYAに寄ってCDを借り、最近はのんびりお茶しているのだ。

道でつかまえるよりは、TSUTAYAのカフェでお茶でも飲みながら待っているのが得策だと思い直し、UターンしてTSUTAYAへ。

しかし早く家に帰って横になりたいと焦っていたせいで、小僧のいそうなコーナーを見て回って上へ下へ歩きまわる。


どこにも見当たらない

まあいいやとカフェのレジで並んでふと見れば、TSUTAYAの入り口のところにあるモニターの前で、ニコニコしながら小僧が画面を見ているではないか。

手にCDの袋を下げで、画面に釘付けでこっちにはぜんぜん気がつかない。

近づいていって隣に立っても、まったく知らん顔。

ため息ひとつついて声をかけると、ビックリして振り向いた。


やっと家に入れるめどが付いて、お茶して水分補給して、再び家路についた。

自宅から店まで約1.2㎞。

それを一往復半、早朝病院を抜けだして歩いたのも同じくらい。

1.2×4=4.8㎞、プラスなんだかんだで6㎞以上は歩いたことになる。

退院当日の運動量としては充分すぎるほどで、疲れた。

その疲れは翌日に影響を残し、昨日はまったく冴えない体調で、1日グタグダだった。


今日はシャキッとしなければ、やらなきゃいけないことは片付かないし、大阪へ行く準備もしなけりゃならない。

うん、大丈夫だ。

身体の疲れは回復した。

ムスメたちありがとう

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「戦えハイパーテンション」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事