お好み夜話-Ver2

抜鈎の朝

家を出て歩きだすと、おや?スムーズ👍

足取りは軽く、かあちゃんよりもペースは早くヨタヨタしていない。

が、・・・。

数十メートル進んだところでそれもおしまい。

痛みが襲い体をくの字に曲げ立ちどまり、ヨロヨロ歩きに😨

そして駅に着く頃には痛みが腰にきて、息があがってきた。

腹ではなくて、なぜ腰⁉

始発の列に並ぶと、腰の痛みががまんできないくらいになり、膝に両手を当て喘いでいた。

始発電車の優先席に倒れるように座ると、人目も気にせず体を折り目をつぶって呻いている始末。

かあちゃんに腰を指すってもらいながら、ハアハア喘いで吐きそうな痛みに耐えていた。

もしここで気を失い倒れたら、電車を緊急停止させてしまうかもしれず、それだけは避けたいと仲御徒町駅まで歯を食いしばった。

電車が仲御徒町駅に到着し扉が開くと力を振り絞って降りて、すぐにホームのベンチにくず折れるように座った。

電車の中で堪えていた呻き声をあげ、かあちゃんに水を買ってきてもらって飲み、腰を指すってもらって、しばらくしてクリニックへ遅れるかもしれないと電話した。

ここからタクシーに乗って行かなきゃ無理だと考えていたら、今度は強烈な腹の傷口の痛みがやってきて体をそり返して呻く羽目に。

その痛みが唐突に消えると、腰の痛みも治まった。

冷や汗と血の気を失い白くなった顔色も赤みがさしてきたとかあちゃんから言われ、ゆっくり歩いて都営大江戸線で向かうことにした。


都営線に乗って座ると5秒で寝落ち、若松河田駅でかあちゃんにおこされた。

エレベーターで地上に上がり外の空気と風をあびていくらか体がシャンとし、クリニックまでの道のりをかあちゃんに支えられながら歩いた。

クリニックで受付をし体重を計ったら、服を着たままで53㎏ジャスト。

ということは、服の重さを引けば52㎏、下手すれば51㎏台だ😱

採血をされて、気分が悪い旨を告げると、診察まで寝ていますかと言われたので遠慮なくそうさせてもらった。

1時間ほど寝て看護師におこされ、診察室へ入った。

一目見るなり医者から痩せたことを指摘され、それは移植した腎臓が働き過ぎて余計に体内から水分を排出しているんだそうな。

役立たずになったオヤジの腎臓は、新たに入ってきたかあちゃんの腎臓を働らかせて

「いいぞいいぞ、働け働け~」

と、まるでロクデナシのヒモみたいにグデッとしているのだろう・・・。


腰の痛みは腹の痛みを庇ったからかもしれず、半分「抜鈎」しましょうと、そうすればラクになりますからといわれ診察台に横になった。

傷をとめている金具をホッチキスと言ってはいるが正しくは医療用のステープラーで、「抜鈎」(ばっこう)とはそれを抜くことだ。

「ちょっとチクッとしますよ」

と医者は鉗子のようなもので腹に食い込んだステープラーをつまんで、プチッと抜いた

なかなか抜けないものもあって、チクッどころかイテ、イテェ😫

たが5分ほどで半分ほどステープラーが外れ、フランケンシュタインみたいな傷が露わになった。


残りは来週様子をみてとなり、抗生剤を処方してもらいクリニックをあとにした。

帰りは腰の痛みは出なかったが、相変わらず腹傷の断続的な痛みに悩まされ時間をかけてゆっくり帰宅した。

疲れた。

ただただ横になりたく、気を失うように爆睡して、夜9時に免疫抑制剤を飲んでこの日は終了。


翌朝、とうとう体重は51㎏台に突入。

まず痛み止めを飲み、続いて他の薬を飲もうとしたら😱

こ、腰がまた痛み出した・・・。

昨日とまったく同じで、息も絶え絶え、七転八倒はできないながらもニ転三倒しながらくるしい声を上げ悶えまくる。

30分ぐらいはそうして苦しんだろうか、必死に残りの薬を飲み干し再びベッドへ。

9時に免疫抑制剤を飲みお昼まで爆睡、もうすっかりエネルギー使い果たしてしまった・・・。

来週残りのステープラーを抜いたら、ちょっとはマシになるのだろうか?

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