見出し画像

お好み夜話-Ver2

26年目の憂鬱

26年前の朝、緊張と興奮でテンパっていた。

 
かあちゃんは極度の緊張でゲロゲロしたりして使い物にならず、仕込みや段取りはほぼオヤジ1人で、お手伝いに来てくれた小僧の同級生やママ友の力を借りてなんとか開店にこぎつけた。
 
当時は母の日で、事前に注文していた色とりどりのカーネーションが花屋から届き、先着100名様にプレゼントと告知しておいたおかげですでに店の外には行列ができ、12時オープンの予定を15分ほど早めて、モグランポは開店した。
 
それから後のことはあまり記憶がない。
 
「目の回るような忙しさ」の中で一週間はまともに飯が食えず、かあちゃんはほぼ戦力外通告だったから昼も夜も一人で、ちょっと気を抜いたらフッと眠りに落ちてしまうような有様だった。
 
そんなことがあっていつしか常連さんがついてくれて、それが思いもかけず今でも親しくさせてもらったりしているのは奇跡のようだ。
 
 
それなのに、もう2年も店を閉めたまま。
 
5月10日で開店26年なのに・・・。
 
この2年の間に何度も「よし、これから💪」とやりかけたものの、体の不調や何やらで毎回出鼻くじきにあい挫折の憂き目にあった。
 
入院中に書いたノート一冊分のレシピや改革案は、試作してはダメだししたり机上の空論だったりして実現には程遠く、それでもいつか再開する時のために相変わらず試作をしている。
 
 
今朝、「投げちゃん」から26年目「おめでとー⭐︎!!」とメールをもらった。
 
ありがたいことだが、まだどうにもならない。
 
この3週間以上くぐもって聞こえずらかった左耳は、耳鼻科で耳の穴を切開してもらってやっと聞こえるようになった。
 
明日は朝イチでまたMRIを撮る。
 
その結果は来週、これで長かった膵炎に決着してくれればいいんだが。
 
相変わらず腕には薄汚い青アザが浮かんでは消えを繰り返しているが、
これも免疫抑制剤の副作用だと看護師は言う。
 
免疫機能が衰えないように気をつけなければならないお年頃なのに、薬で我が身の免疫を抑制しているのだから始末が悪い。
 
でもクリニックに通ってきている多くの人はそんなことがないようで、やっぱりこのオヤジはひねくれているのだろう。
 
「マミちゃん」からは「生きてるだけで丸儲け🙆‍♀️」とメッセージが入っていたし、ムスメたちはこのポンコツのことをよくわかっていらっしゃる。
 
 
たしかな日取りはまだ言えないけれど、必ず店を再開する‼️
 
これだけは確かにお約束しよう。
 
さらに番組は続きます To be continued !!

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事