本音を言うとさほど観たいとは思っていなかったのだけれど、公開から1ヶ月もたつうちに世間の評判はうなぎ上り、ハロウィンのバカ騒ぎでも仮装する輩が現れたりして、そろそろ劇場へ行っとかないと観そびれちまう・・・ってことで観てきた。
まあ昭和の良い子の頃から慣れ親しんだお話しーTVシリーズ「怪鳥人間バットマン」ーコウモリなのに怪鳥とはこれいかに⁇なななんと52年前!(◎_◎;) ーにからむことだから。
ブルース・ウェインほどのお坊ちゃんではなかったがバットマンカーのオモチャも持っていたし、JIジョーのバットマンバージョンで遊んでいたヘビーユーザーであったけれど、どこかおマヌケなコメディタッチなお話しだったから、ジョーカーも能天気な道化な子悪党にしかその時は感じなかった。
それがどうでしょう・・・今やバットマンはトラウマを抱えたダークナイトと本来の出自を前面に出し、わかりやすい善悪など通用しない21世記にジョーカーも陽気な子悪党の仮面を脱ぎ捨てヒーローのメタファーとして主役を張るのだから‼
そりゃぁもう昭和の良い子だって、屈折しまくりのポンコツジジイになっちまうってもんだ・・・。
閑話休題。
いや、久しぶりに映画を観たって感じだね。
一言でいえば画が好き👍
荒廃したゴッサムの街は1970年代のニューヨークを思わせ、地の底を走るようなタクシーからベトナム帰りのトラヴィスが降りてきても違和感ない。
そう、映画の冒頭からなんとなく感じていた「タクシードライバー」との相似は、「フランクリン・ショー」の大物司会者役でトラヴィス=「ロバート・デニーロ」が登場するに至って明らかになった。
狂気に駆られて自分の存在意義を歪んだ正義として発現したトラヴィスを〇〇する(一応ネタバレ的なことは書かない)ことで、ジョーカーが誕生すると言っても過言でない展開は、良いんじゃないでしょうかねぇ👌
働かなくたっていいほどのリッチなのにおバカな役ばっかりやっていた最近のデニーロだけど、さすがアッパレ見事に〇〇ちゃってます。
まあそれにしても閉塞感ガシガシの状況をこれでもかと叩きつけられて、アーサーが稀代のヴィランに変貌するお話しはコミックが元なんだから恐れ入る。
大人の事情の違いってことも大きいが、日本のヒーロー物も斯くあるべきキャラ掘り下げな大人の鑑賞に耐える濃密なドラマはさすがアメリカ映画。
言いたいことは山ほどあって、話せば8時間ぐらいなきゃ足りないほどだが、〇〇なネタバレを言っちまいそうだからここじゃしない。
アカデミー賞がどうのとかはどうでもいい、何にせよバットマンあってのお話しでもあるわけで、ただ好きか嫌いかに分かれる映画でもあるだろう。
どっちにしたってまた新たなバットマンやヴィランの映画ができて、アメリカンヒーローはさらに続くのだ、イイなぁ。
あーあ、「シン・ウルトラマン」も昭和の良い子を納得させてくれる、溜飲を下げてくれるお話しにしてほしいものだよなぁ😑
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