去年の今頃は、痛みもトラブルもなく、穏やか〜に無事年を越せますようにと願っていたのに、小僧が引きつけを起こしたりしておちおち寝てもいられず、クリスマスだからといってチキンもケーキも食べず酒も飲まなかった。
2022/12/26「このまま何事もなく年を越して・・・」参照
でも、なんとかその後は何も起こらず年を越せたのだった。
1年経った今年は、親子そろってCTの結果も良く、とくにどこが痛いとか変な兆候もなく、今度こそ穏やか〜に年越しをできるかと思っていた。
来年こそは店を改装して再開しようと決意を新たにしてもいた、
が!(◎_◎;)一難去ってまた一難、降って湧いたようにモグランポ存亡の危機がもたらされた・・・。
こちらにまったく落ち度がないのに、寝耳に水の事態に巻き込まれ、話が噛み合わない者同士の仲立ちになる羽目に陥り、イブイブの朝からあちこちに電話をかけまくって、ちっとも話しが進まないことにイライラしながらため息をつくことになった。
どうして何かを始めようとするとまた別のトラブルが舞い込むのだろう、ここ何年もそんなことばかりでちっとも前に進まない。
だがなんにしても週末だし、話しは週明けにするように段取りをつけてとりあえずひと段落した。
とはいえ脳裏には今後の対策が渦巻き、こっちが考えたり段取りすることではないのに行き掛かり上やらざるを得ず、なんでこんな貧乏くじを引く羽目になるんだろうと油断するとため息が出る。
陽が暮れてから「ちち」から電話が入り、もうすぐ仕事が終わるから飲みに行こうと誘われる。
しかしとてもそんな気分になれず、でもいくらか事情を知っている相手にブチまけたいという気持ちもあり、ウチで飲もうじゃないかということになった。
軽くメシを食べてくるというので、ちょっとしたつまみと酒を用意して風呂に入って待っていると、8時過ぎに「ちち」が我が家に来た。
イブイブでもあるし、ちょっといいロックグラスでシングルモルトをやろうと何年か前に買ってあったたシングルモルトの「カネマラ」を用意した。
この「カネマラ」アイリッシュでは唯一スコットランド産のピート麦芽による仕込みを行ってスコッチと同じようにポットスチルで2回蒸留して、ビート感はあるがそれほどガツン系ではなく柑橘系の香りもあり飲みやすい。
かつて還暦を迎えた時に「ちち」から頂いたロックグラスと、ハッピーバースディと刻印されて桐箱に入っていたロックグラスに「カネマラ」を注いだ。
「ちち」にはもう何年もこのポンコツの救急車代わりに病院へ運んでもらったが、ようやくなんとかなったみたいだし感謝を込めて乾杯。
ところで、そのグラスは誰からもらったの❓
と「ちち」に問われて言葉に窮す。
こんな素敵なグラスを還暦に頂いたというのに、本当に失礼なことにどなたから頂いたのかまったく思い出せないのだ( ̄◇ ̄;)
「ちち」から頂いたグラスも、横浜の悪魔のお爺ちゃんから頂いたバカラも、特別な時にだけ出して飲み終わったらすぐに洗って拭いて箱に入れて棚の奥に仕舞っていた。
そうしないと翌朝、小僧やかあちゃんがヘロッと牛乳なんぞ飲んでしまうので危なっかしくてしょうがないのだ。
バースデイの刻印のあるグラスも同様、頂いてからほんの数回ウイスキーを堪能しただけで棚の中にしまっていた。
その後こちらの体調がガタガタになって、素敵なグラスでウイスキーを飲むどころてはなくなって5年ほど経ち、不義理なことにどなたから頂いたのかまったく思い出せなくなってしまった。
こういうグッときちゃうことをしてくれるのはムスメだろうと、失礼ながら「投げちゃん」や「マミちゃん」に聞いてみたが、彼女たちではないという。
そのほかにも何人かの顔が思い浮かんだが、このオヤジの名前が刻印されているので、いずれももし刻印してくれるのならオヤジとかマスターとするだろうし、本当に失礼極まりないことだがどなたか思い出せない。
悩みながらも杯を重ね、もう一つの寝耳に水の問題も「ちち」にブチまけ、久しぶりに夜は更けていった。
ま、なるようにしかならんぜよ、ジタバタと狼狽えるよりちょっと引いて冷静に事態を受け止めるしかないがな。
クリスマスイブ。
今年は鶏とケーキを食べましょうと小僧がいうので近くへ買いに行った。
どうせなら七面鳥とか織田信長みたいに鶴とか白鳥を喰らってみたいと思ったが、七面鳥を売っている店はなし、鶴や白鳥を捕らえて喰ったら現在は犯罪だろうからまあ月並みな骨付き腿とイチゴのショートケーキを買った。
明けてクリスマス。
朝から電話をかけまくり相手待ちにイライラしつつもなんとか夕方に進展があり、わかってないくせに人まかせな当事者たちにそれぞれ連絡を入れ、年内はとりあえずひと段落。
首の皮一枚くらいでモグランポの存続がなんとかなった、と思う。
年が明けて世間が動き出したら、また両者の仲立ちになり忙しくなる。
休みのうちに想定できる段取りを考えておき、こちらがバカをみないように対策を立てておこう。
ヘタすりゃストレスでまた体調が悪くなってしまうような事態だが、なんとか耐えられて対処できるようになったぐらい回復したってことで良しとしよう。
しかしそれにしても、どなたから頂いたグラスなんだろう、思い出して感謝しないことにはオチオチウイスキーは飲めないよ。
嗚呼、呑んでもいないのにアルツの森をさ迷っているワテクシ・・・。