プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

「笑の大学」(舞台をテレビで)

2021年07月21日 | その他映像関連。
「笑の大学」はそれはそれは昔に、映画館を稲垣吾郎で見ました。映画館で。

今となってはほとんど内容は覚えていないけど、そこそこ面白かったという印象。
ただ、舞台の方が面白いんだろうなあ、という感想を持ったのは覚えている。
それから十数年経ってテレビで舞台版を見てみた。

西村まさ彦と近藤芳正。わたしは映画も2人劇だった気がしてたんだけど、
映画の方はけっこうな人数が出て来てたんですね。
貫一・お宮が真島秀和と木村多江なんて……。十数年前だと、彼らの役者としての
立ち位置も今と違ったんだろうし、久しぶりに見てみたい気がする。


こういっては酷だろうが、やはり舞台の方が面白いですよね。
西村まさ彦と近藤芳正はお互いの呼吸もわかってるし、これは舞台で十全になる脚本。
これを映画に作り直すのは難しかったろうなあ。
しかも稲垣吾郎と役所広司。稲垣吾郎、決して悪くはないと思うけど、
テンポがいい役者ではない。役所広司もテンポや軽みで売る役者ではない。

映画だと小品として世に出すということが難しいからね。
映画というだけでわざわざ感がある。ここからしてもう、舞台版にはかなわない。
映画の監督も、引き受けるのに難色を示したらしい。
「すでに舞台で完成している話をどうやって映画に」と。
だよなあ。

芝居としては多少短めだが、とにかく1時間何十分を2人で演じるわけで、
その台詞量といったら半端ない。途中、ちょっと滑舌が悪いところや
間違ったところもあるけれど、それにしても大変な芝居。
2人の役者はさすがである。おつかれさまでした。


が、最後の最後、下ネタで締めるのはどうかと思ったなあ。
お見事!じゃなくてもいいから、もっと普通に終わらせてくれれば良かったのに。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  ◇ 中野好夫「シェイクスピ... | トップ |  < 笑の大学(映画をテレビ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他映像関連。」カテゴリの最新記事