プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 >

2024年02月22日 | ☆映画館で見た映画。
いろいろ言いたいことはあるけど……
良かったですね!いい映画でしたね!


「ハイキュー!!」はとても好きなのよ。とはいってもマンガは6巻までか、そこらへん。
アニメで見たいと思ってマンガは読んでない。
アニメもOVAは見ていない。つまりところどころ話としては抜けている。

そして、今回映画でやるというじゃないですか。――それを聞いた時はがっかりした。
テレビアニメでやって欲しかったよー。
テレビシリーズで12回やってくれれば正味時間4時間半。24回なら9時間。
このくらいたっぷり時間をかけて見せて欲しかった作品だ。
映画だと良くて2時間。それだけで何が描けるのか。しかもこの映画で最後なんでしょ?

そしたら、まあ制作陣は思い切ったことを。
試合に全振りでしたね!ここまで全振りするとは思わなかった。




ネタバレあります。
















しかも主役は音駒でしたからね!音駒というより孤爪研磨でしたからね。
正直、日向も影山も烏野の面々も、すごく台詞が少なくて……まんべんなく
キャラクターに光を当ててはいたけど、より多く音駒が目立っていた。
それは、根本的には残念なことだった。わたしには。

でも根本的には、すごく面白い映画でしたよ!

ストーリーというより、現実の試合を見ているみたいだった。
これはバレーボール好き、スポーツ好きが普通に見ても楽しめるのではないのか。
まるで全日本男子バレーボールの試合を見ているような気分で見ていた。
89ersの試合を見ているような気分で、点数が入るたびに「よっしゃああ!」と
言いたくなっていた。

最後の研磨視点の画の作り方も斬新だと感じましたよ。
これのためにプロ(か学生か)のバレーボール選手が、頭にカメラを取り付けて
練習なりしてくれたんだろうなあ……と思うと微笑ましく感じた。
そしてあんな終わり方をするのね。
「ええっ!」と思わずつぶやく。いつの間にそんなに。

わたし、アニメでやる前にはなるべくストーリーを入れないようにしていて。
「ハイキュー!!」は敗者の物語だから、実はこの試合、負けると思っていたのよね。
そしたら勝ってしまった。え……?と、まるで日向のようにアホ面になってしまった。

そして、その時点でもう残り時間が少ない。ここから一体どうやって始末をつける?と
思っていた。一応最後いろいろ映して、まとめようとはしていたけど、
盛り上がりという意味ではあまりにも足りない。すっきりしない。
見ていた時間は楽しんでいたけど、これで人気シリーズを最後にしてはあまりにも……




と思ったら、アナタ。




劇場版って二部作なんですか!!初耳!




わたしはこの映画でファイナルだと思ってたよー。びっくりしたー。
映画の情報まで入れないようにしてきたわけじゃないのに、なんで耳に入らなかったかね?
誰も次の映画のことなんて話してなかったじゃない?
驚いて公式サイトに行っても、全然二部作の話が出てこない。
なんで?普通二部作っていったら、1ヶ月か2か月後には公開するよね?


まさかこれから改めて次の作品を作るわけではないだろうな?
これから作って1年後公開とかになったら、盛り上がりに欠けるんじゃないだろうか。
って、これで最後は締まらないから、もう1作あるのは大変に安堵したけれども、
ファイナルって題してファイナルじゃないって作りはどうなの?

……とは思ったが、それこそファイナルでは烏野をたっぷり見せてくれるんだろうと
納得出来たのでうれしい。星海光来なんかそもそもなんで出てきた?と思うくらいの
空気っぷりだからね、わたしの持っている情報量だと。

そして今回の映画で最大の疑問は、潔子さんの台詞がもしかしてゼロじゃなかった?
ということです。息を呑む音が1回あっただけではないかと。
ほとんど映ってもなかった気がする。不自然。
名塚佳織さんに何かあったりするのか……と心配です。

絵が顔にしわがいっぱい書き込んであったり、背景が若干雑?とも思ったが、
スピード感に全振りしたということで納得しよう。
シーズン2だっけ?すっごい絵がきれいだったことありましたよね?
わたしはきれいな絵の方が好みだが……多分映画はマンガに寄せたのかな?と思う。



ただ、あれですね。この映画は「ハイキュー!!」初見の人は止めといた方がいいかも
しれないですね。
けっこうな比率で回想だから。知っていればこそ懐かしいし、それぞれのシーンにも
感慨があるし、感動もするけど、それぞれの関係性を全然知らないと、
エモい部分がほぼ味わえないということですからね。
アニメかマンガを見たことない人は、見てからの鑑賞をおすすめします。


あー、次が最後なんでしょうねえ。
楽しみです。そして小さな巨人は結局出てこないまま終わるんですかね?
いろいろと気になります。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◇ 吉田修一「路(ルウ)」 | トップ | ◇ 「夏目漱石全集 3 草枕... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

☆映画館で見た映画。」カテゴリの最新記事