プラムフィールズ27番地。

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< 侵入者たちの晩餐 >

2024年04月21日 | ドラマ。
バカリズムの脚本ということで大変期待した単発ドラマ。
……そしてその録画を3月末に見る。

一応、面白かったんだけどねー。
ただ「新春スペシャルドラマ」と銘打つには話が地味ってところがねー。
そういうところも気にして話を作った方がいいと思った。
改変期のスペシャルとかなら気にならないんだけど。

まあまだ脚本家としては経験が少ないだろうから……と言おうと思ったが、
この人、こんなに書いていたのか!
わたしは「ウェディング・ハイ」と「ブラッシュアップライフ」しか知らなかったから、
せいぜい数作だと思っていたんだが。

でも安定して面白い脚本家が出て来てくれたのはうれしい。
三谷幸喜もまだまだ書くだろうけど、年齢としては老年の入り口にさしかかってるし、
クドカンも面白い脚本をまだまだ書いてくれるだろうけど、
その後の人がいないと困る。品の悪くないコメディを書ける人。


バカリズムの脚本は台詞に強みがあるよね。
女性の日常会話がバカ上手い。まあ今回のように諧謔的に使われたりもするわけだが。
でもそんなに嫌味には感じない。
流れるような(特に今回は早口な)リズムにつられて、
いや、ないやろ、というシチュエーションもつるつると受け入れてしまう。
このリズムがなければ乗り越えられないと思いますよ。

細かく章割りしたのは若干小細工感がなきにしもあらずだが、面白かったので良い。
とにかく軽~く話を作った。こういう風に見やすいドラマはありがたい。
願わくば、もうちょっとだけ話として重みがあっても良かったな。
軽く軽く作って、話の根幹だけちょっと重め。そういうのが理想かも。
その意味では「ブラッシュアップライフ」は生きなおしというテーマもあって
ちょうど良かった。

平岩紙をしばらくぶりにじっくり見て楽しかったな。
いい役者だが、そこまで露出が多い役では出ないからね。わたしが見るドラマでは。
吉田羊もいい役者だと思うけど、同じような役柄でしか見なくて、
今回は一味違って良かった。

菊地凛子は率直に言って、コメディエンヌは合わないんじゃないかと思った。
あ、そうか。「ブギウギ」の淡谷のり子か!実はあんまり見たことがないのかも。
かなりいろいろなものに出ている気がするし、見ているもんだと思っていたが、
Wikiの出演作タイトルを見ても、見た記憶のある作品がほとんどない……

野間口徹出るんだ!と楽しみにしてたら、あれだけですか!
も~、期待したのに~。
まあ良い。あれはあれで楽しい使い方だった。


バカリズム脚本には今後も期待。

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