＜ 天国と地獄 ～サイコな2人～ 1話＆2話 ＞

世間では第5話が放送されたタイミングのようですが、
わたしは今頃ようやく見始めました。いつものように。
遅れて視聴開始して、（面白ければ）最終回をほぼ同時に見終わるのが理想。

これ、面白いね！特に1話で思った。
テンポも良く、小ネタもあり、キャスティングも良く、大いに期待出来る脚本。
事前に魂の入れ替わりの話だというのは耳に入れていたが、
1話の最終盤までは、入れ替わりの話にしない方が面白いんじゃないかと思ってたよ。


が、1話の最後に入れ替わった後は、役者の演技が面白いね！
特に高橋一生。役者の演技でわくわくするというのは久々ですよ。
アンタの顏芸が面白いんや！「おんな城主　直虎」の政次の時も表情の演技が秀逸だった。
久々に高橋一生を堪能出来そうなドラマじゃないですか！

（といっても、直虎以降、高橋一生の作品をほぼ見てなかった……。
「東京独身男子」がつまらなくて視聴中止した程度。
あ、しまった、わりと最近「スパイの妻」は見たんだった。
でもわたしはあれ、面白くなかったから記憶から消えてる。）



音楽も画面作りもわかりやすく丁寧に作ってあって、とても好感が持てる。
わかりやすい癖を念入りに映すのも。
月をいちいち念入りに映すのも。
好きな作りだ。

キャラクターが立ってそうだし。
北村一輝、いいねえ。こういう役柄で脚本に芯がないと、目も当てられない出来に
なってしまう場合があるが、今回は敵役でも旨味がある。
多分後半は綾瀬はるかを助けてくれるんだろうなー。わくわく。

野間口徹もコミカルでいいわー。大好きだ。
溝端淳平はお得な役柄っぽい。この人、何で見たんだったか……
柄本佑は心配ない役者だが、今のところそこまで旨味のある役ではない。
が、今後うまく使ってくるだろう。


無理だろう、という展開は多々ある。けっこうある。
でもテンポの良さと話の面白さでマイナスには感じていない。

入れ替わりものに共通の問題点だが、入れ替わったあとに日常生活が送れるわけ
ないんだよね。それこそ何がどこにあるのかすらわからないんだから。
自宅はなんとかなるとして、会社は致命的。会社の人間関係も致命的。
それは綾瀬はるか側も高橋一生側も同じだろう。
でもそれは不問に付す。

溝端淳平が早々に「入れ替わったのかも？」と気づくのも不問に付す。
現代日本において、人格の入れ替わりなんて……どれだけファンシーなんだよ、
と思うが、溝端淳平が気づいてくれてわたしもほっとした。これで味方が出来る。
しかもそれを高橋一生が知らないってことがまた面白い。

ナッツアレルギーの件は「やられた！」と思った話運び。
「……でも私は重度のナッツアレルギーなんですよ」と言い放った時はぞくっとした。
ナッツを持って出るのは優しさなのかな、程度にしか思ってなかったから、
無意識の裏切られ感は半端じゃなかった。脚本上手い。

このレベルの話で最後まで見せてくれると嬉しいですねー。
最後まで持つかどうか……だが、ここまでのところ、ちゃんと時間をかけて
練った脚本のような気がするし、期待しています。

わたしは高橋一生も殺人犯じゃないという予想です。
でも真犯人は誰かというと、今のところは該当者がいない。
1話2話ではまだ出て来なくてもセーフだが、遅くとも4話までは出て来ないと
フェアじゃなくなる。弟とかどうですかね。
奄美大島がポイントになりそうなので、家族の話にはなりそうじゃないですか。

でも高橋一生は南方系の顏じゃないんだよなあ。
もしそうでも、それも不問には付すけれども。


次週が楽しみ。いや、わたしの場合は録画した3話～5話を見るので
別に次週じゃなくても見られるんですけど。
あんまり追いつきたくないなあ。