超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

超音波の研究について

2011-08-07 09:25:33 | 超音波システム技術
超音波の研究について

「キャビテーションの効果を安定させるには統計的な見方が不可欠」

参考
 故赤池弘次先生記念ウェブサイト
 http://www.ism.ac.jp/akaikememorial/index.html

 故赤池弘次先生ブログ
 http://ameblo.jp/linear/

上記からの抜粋

 複雑な現象に対する取り組み方としての
 バイブルだと考えています

抜粋・・・・初め

スイングの動きを固めるには統計的な見方が不可欠
テーマ:念のため

クラブを握ってボールを打つと、
 否応なくスイングの結果の不確実さを思い知らされます。
実は、この不確実性に対処することの面白さが人々をゴルフに誘うのです。

人類は大昔からサイコロ風の道具を使って遊んでいます。
サイコロを投げる時、結果は確実には予測できず、
 これを予想することで賭のスリリングな楽しみが生まれます。
賭に対処するには、これまでの経験での成功の割合を考え、
 これを成功の確率として捉えています。

ゴルフの場合は、見る人はショットの不確実な結果について
 様々な期待をめぐらせて楽しんでいるのです。

ゴルファー自身にとっては、
 目的に適したショットの実現が問題で、
 単純な成功の確率よりは更に詳しく飛距離や
 方向のばらつきが問題になります。
この場合は目標を目指しての一回のショットの飛距離と
 その方向を測り、その散らばり(分布)について確率を求めます。

社会の中で特定の特性を持つ人々の数を表す数値は
 古くから統計と呼ばれて来ています。
そこで、多数回の結果の中で一定の値
 (正確にはその近傍の値)が現れる確率を検討する方法を
 統計的な見方と呼びます。
ショットの改善を考える場合には、
 ショットの結果の方向と飛距離についての統計的な検討が必要になります。

ここまでの話は常識的なものですが、
 ここから更に一歩踏み込んでスイングの動き自体の検討に進みます。
この場合は、上手な人の動きを真似たりその人の教えに従ったりして
 その結果を統計的に確認するという方法だけではなく、
 スイングを生み出す体とクラブの動きの構造を
 自分で捉えることが必要になります。

ところが、動きを生み出す体の仕組みは、
 社会の仕組みのように無数の部分の繋がりで出来上がっています。
この複雑なシステムの動きを、
 その構成部分の動きの総和として捉えようとするのが統計的な見方です。
この場合、最終的には体の動きを生み出すための
 単純化したイメージが必要になります。

このイメージの構築の基本要素は、体の仕組みの知識と、
 これまで強調して来た最終的な動きの目的意識です。
これらによって試行錯誤的にイメージの改善を進めることになります。

こんな面倒な話は聞きたくもないと思うかも知れませんが、
 「天は自らを助けるものを助ける」と言うように、
 スイングは人から教えられるものだけでは不十分で、
 自分で考えて仕上げることが不可欠です。

その場合に「統計的な見方の有効利用」が成功へのキーワードになります。



抜粋・・・・終わり


<モデルについて>
モデルは対象に関する理解、予測、制御等を
効果的に進めることを目的として構築されます。
正確なモデルの構築難しく、
常に対象の複雑さを適当に"丸めた"形の表現で検討を進めます。
その意味で、
モデルの構成あるいは構築の過程は統計的思考が必要です。


<モデルと現状のシステムとの関係性について>
( 考察する場合の注意事項 )
1)先入観や経験は正しくないことがあると考える必要があります
2)モデルの本質を考えるためには、圏論(注)を利用することが有効だと思います
  (  実際に応用化学や量子論などで積極的に利用されています  )
注:圏論は、数学的構造とその間の関係を抽象的に扱う数学理論


<データの統計解析に関する資料>
<統計的な考え方について>
統計数理は以下のように考えられています
統計的な物の見方というのは、
1)我々がどのように自分が持っている知識や情報を利用しようとするのか
と言うことに関係する(すなわち、主観的な発想に基づいている)
2)具体的な経験・知識に基づいた心の枠組みで考える(すなわち、具体的である)
3)物事の量的な特性に対するいろいろな考え方が豊かになっていく展開
 (すなわち、抽象的である)
まとめ
 統計数理には、抽象的な性格と具体的な性格の二面があり、
 具体的なものとの接触を通じて
 抽象的な考えあるいは方法が発展させられていく、
 これが統計数理の特質である



<論理モデルの作成について>
(情報量基準を利用して)

1)各種の基礎技術(注)に基づいて、対象に関する、

D1=客観的知識(学術的論理に裏付けられた洗浄理論)
D2=経験的知識(これまでの洗浄結果)
D3=観測データ(現実の状態)

からなる 「情報データ群 」、DS=(D1,D2,D3) を明確に認識し
その組織的利用から複数のモデル案を作成する

2)統計的思考法を、
  情報データ群(DS)の構成と、それに基づくモデルの提案と検証の繰り返し
  によって情報獲得を実現する思考法と捉える

3) AIC の利用により、様々なモデルの比較を行い、最適なモデルを決定する

4) 作成したモデルに基づいて洗浄装置・洗浄システムを構築する

5) 時間と効率を考え、以下のように対応することを提案します
5-1)「論理モデル作成事項(効果的な超音波洗浄技術について)」を考慮して
     「直感によるモデル」を作成し複数の人が検討する
5-2)実状のデータや新たな情報によりモデルを修正・検討する
5-3)検討メンバーが合意できるモデルにより装置やシステムの具体的打ち合わせに入る

上記の参考資料
ダイナミックシステムの統計的解析と制御:赤池弘次/共著 中川東一郎/共著:サイエンス社
生体のゆらぎとリズム コンピュータ解析入門:和田孝雄/著:講談社 


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超音波による<キャビテーションの観察>NO.52

2011-08-07 07:25:13 | 超音波システム技術
超音波による<キャビテーションの観察>NO.52


超音波よる<乳化・分散>技術を利用して、
 キャビテーションのダイナミック特性を観察しています。
 < 超音波システム研究所 >


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