花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

不登校といっても

2019年02月12日 09時45分09秒 | 日記

私は黒米を使って簡単おはぎをつくろうとして
餡を炊きました
小豆が柔らかく煮えたので砂糖をいれて最後の煮詰め作業をしながら
ふと思い出したのです

小学生のころクラスに不登校の女の子がいて先生からよく連絡を頼まれていたのです
その子の家に行くとその女の子はおおきな鉄鍋で餡を炊いていたのです
その鉄鍋は直径70センチ以上もある営業用の鍋です
その子の家は餅屋さんでお昼間に明日のお餅の餡を炊くことが
その子の役割だったようです
家業による不登校だったのです
その家ではその女の子を含めて5人の小さな子供がいるのに父親は家出を
してしまって
色んな事情を考えるととても可哀そうです
そのときは餡を煮詰める段階でしたので
私は薪の番をしてその子を手伝ったのです
その子はその段階でサツマイモを大きな鍋に入れました
甘味と餡の量を増すためだったのです
今思うと家業に縛られて学校に行けなくなるなんて
胸がいたみます
あの時期は知識を多く授かる以外にお友達と楽しく遊ぶことが人間形成に
大切と思えますのに

もう随分以前のことです
あの子はどんな大人になったかしら
何よりも家庭を大事にして子供を大切に育てたかしら
子等や孫たちと幸せに暮らしていればいい





紅梅のつぼみが膨らんできました
もう少しで咲きます