ここ最近、各地で化学プラントの爆発事故が散発している。報道されている原因をみると、どうも、設備的なトラブルというよりも、人的要因、つまりヒューマンエラーによって引き起こされているようだ。突き詰めて考えると、ベテランが退社し、新人への世代交代の時期であったり、設備の老朽化が進み、更新設備のデジタル化、システムの高度化等により、若い世代への「技術の伝承」がうまく行われていないとか、新しいシステムになり、そのメカニズムが十分訓練されず、理解できないまま、運用していたり。つまり、危険予知能力の欠如。異常な兆候が読めない、感じない。ちょっとしたカン・コツが判らない。点検の手抜き。システムが複雑でトラブルの対応が出来ない。ひいては、人材の不足。コスト削減のため、欠員を補充しない。等々。ベテランから若手へのバトンタッチが上手くいっていないことが原因のような印象が強い。経験の不足ということなら、時間がかかる。まずは、決められたルールを当たり前に、愚直に守ること以外に解決の道はない。
おしまい。
おしまい。
