秋。いよいよ大学駅伝のシーズンが幕を開ける。
開幕戦となる出雲駅伝は10月14日に号砲。“スピード駅伝”と称される通り、大学三大駅伝(出雲、全日本大学駅伝、箱根駅伝)で最も距離が短い6区間45.1kmで行われ、1区間の距離が長い他の2つの駅伝とはまったく違った展開のレースとなる。
なかなか予想が難しいのも出雲駅伝の特徴だ。夏の走り込み期を経て、9月下旬に好記録が続出し好調ぶりが窺えるチームが多かった一方で、蓋を開けるまで謎のままのチームもある。
いずれにせよ、今回も関東勢が優勝争いの中心となりそうだ。
初のタイトルを狙う城西、選手層に厚みを増した創価、早稲田
ここに来て、評判が高まりつつあるのが早稲田大学。
今年に入って一皮むけた活躍を見せてきたエースの山口智規(3年)が絶好調で、早稲田競技会の5kmではハイペースを刻み13分43秒で走った。
同競技会では、長い距離を得意とする工藤慎作(2年)が5kmでも13分48秒と力を見せた。
また、駅伝主将の伊藤大志(4年)は高いレベルで安定感が光る。
ルーキーの山口竣平は1年目から戦力になっている。
さらに、ここまで三大駅伝で出番のなかった3年生の藤本進次郎がめきめきと力を付け、チームに勢いをもたらしている。
序盤で先頭に立てれば、今大会の台風の目になる可能性は十分にある。
覇者、覇者、早稲田!