息子の働く姿は、母親の目にもそれは素敵に映りました。
古い時代に、若い男性の粋で心意気がある事を「いなせ」と言った言葉があったと思いますが、そんな気風や容姿を感じさせました。
白衣に身を纏い、キリリと締めた額の日本手拭・・
グラグラと煮え立つ大きな釜に、生ラーメンの玉を注文の数だけ投げ込むと、
長いお菜箸の箸先でその釜の麺を触るだけで、固麺・普通・柔らか麺と見分けます。
サブで控えた従業員の用意してあるドンブリに、熱々のスープを大きなおたまで注ぎ入れ、まず固麺から、そして普通、次は柔らか麺と上げていきます
。
そして具をトッピングしていくと、色を添えた美味しそうなラーメンが出来上がりました。
ドンブリからは白い湯気が沸き立ちます・・
何とも言えないらーめん独特の香りも匂いたちます。
カウンターのお客様は目の前に出て来るラーメンを啜り上げて行きます・・
冬も夏も、額から流れ落ちる汗を気にせずに・・
店の外にはお客様の長い行列が出来るようになって行きました。
私の二十歳の息子は仕事の出来る男だった! !
いなせな男だった! !
なるべく、息子の為にも、そのように生きて行きますね・・
でもね・・
そこそこ・・おっちょこちょいやりますからねぇ~~~
気をつけます!