二十年前の話になります。
当時私は動物愛護活動をライフワークにしていました。
同じ仲間の方の家に、一匹の野良猫が姿を現すようになりました。
彼女は仕事をしていましたから留守がちでしたが、野良猫の去勢・避妊活動には積極的参加してくださり、私は助けられていました。
ところが出入りしていたその野良猫が、彼女の自宅裏庭に広がる大きな森の奥で出産して、子猫を産んだらしいとの連絡が入りました。
早く保護しなければカラスや野生動物の餌食になってしまうとの事でしたので、
彼女のご主人様と夫の二人で、雨の降る夜に懐中電灯を持ち森に入り、4匹のまだ目も明かない赤ちゃん猫を無事に保護したのです。
そこまでは誰にでも出来るのですが、その4匹の赤ちゃん猫の里親さんをさがすのが大仕事なのです。
もし決まらなければ、私が抱え込まなければなりません。
当方には大型犬が2頭、我が物顔で我が家を占拠していましたから、その上猫までは到底手が出せません。
何が何でも里親さんを探すミッションが課せられていました。
ところが救いの手を差し伸べて下さる方々のお蔭様で、1か月もしないうちに
4匹共に素晴らしいご家庭に引き取られて行きました。
その内の1匹が私の家の斜向かいのA様宅のお姫様猫になれたのです。
ご夫妻して溺愛してくれました。
寝る時は旦那様のベットで腕に抱かれ、奥様からも有り余る愛をかけてもらい
幸せ猫生を生きてきましたが・・
昨日、20年の寿命を終えました。
先程、お訪ねして弔意の気持ちをお伝えして参りました。
ご夫妻して泣き疲れたお顔をしておられました。
幸せに生きて来られて良かったわね~~って声を掛け、頭を撫で撫でして
私もお別れができました。
さようなら・・・