昨日、小用があり息子に車を出してもらい出かけました。
旧青梅街道筋に前から気になるお店がありました。
築50年は経ていると思われるオンボロの木造建築のそのお店は焼き団子を売るお店なのです。
店に隣接して店に似合わない程の大きな駐車場が設けてあります。
駐車場入口には「焼き団子」の大きな幟が数本立ててあります。
丁度その前を車が差し掛かると息子が「焼き団子を買ってみよう!」と言い、駐車場に車は滑り込みました。
私は、こんな寂れた店で・・と意外に思いました。
息子は店頭に行きましたが15分待っても戻ってはきませんでした。
そして車に戻ると、
「いや~~~味のある良い爺様が一人でやりくりしている店なのよ・・
年は90歳なんだって・・
儲からない店だけれど、仕事が楽しいらしいよ~~
もうこの場所で45年間団子を焼いて来ていると話していたよ・・
自宅兼店だから家賃が掛からない・・
それに駐車場の土地は自分の土地だからやっていけるとも話していた・・
人間味溢れた面白い爺様だった」と、しきりに感動していました。
焼きたてのお団子の包からはお醤油の焦げた香ばしい香りが車の中に漂っていました。。
小ぶりの団子が4個連なっていてお醤油を塗して焼いただけの極めて素朴な味のお団子でしたが、何とも懐かしい田舎の味がしました。
1本130円が安いか・・高いかは問題ではありませんね・・
90歳のお爺さんが心を込めて焼いたお団子には郷愁という深い味わいがプラスされていたようです・・