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青空ーすべてはバランス

ヒトミルクオリゴ糖

2021年7月11日(日)大雨。夜は雨が降り、午前中晴れ間もあるからちょっと郵便局まで歩いていこうと思い立ち外出。帰りあと少しの所で急に雷が鳴り続けた。突然大雨が。傘は準備していたから上半身は大丈夫だったけど下半身はずぶぬれ。その後また回復。忙しい天候だった。

家について雨漏りはしてないかと心配になって気がかりな場所を点検していた。と急に昔の光景が浮かんだ。

3人の子供の上2人は男。妻がおだやかに授乳をしていた光景はすぐに消え、狂ったように泣きじゃくる声が聞こえてくる。夜眠れない日々が続く。そして、障子はほぼ破れ、幽霊屋敷と化した家。
今は昔の思い出が激しい雨音の中に現れ消えていく。なんだか不思議な1日だった。

母乳・・・

哺乳類の母乳に含まれている成分は、大きく分けて、
水分 糖 たんぱく質 脂質 の4種類となっているが、その住んでいる環境などからその割合は随分と違ってくる。その哺乳類特有のベストな成分割合が母乳となっているから、違う種類の哺乳動物に与えることはできない。

人間の母乳も大まかな成分の基本は同じだが、その他の微量成分の中にとんでもなく重要な成分が含まれているようだ。
・生細胞の中に白血球や幹細胞
・DNAやRNA(核酸)を構成するヌクレオチド
・ホルモン
・ビタミンやミネラル
・抗体
まさにこれから成長していくための生命の根源的な物質が供給されるわけだ。

それと、糖質ではエネルギー源となる乳糖とともにミルクオリゴ糖という重要な糖質が含まれる。これはヒトミルクオリゴ糖(HMO)とも呼ばれ、約250種類もある。
ミルクオリゴ糖は乳糖に別の糖が複雑に結合してできていて、大腸まで消化されずに届く。
また、細胞の受容体に似た構造をしていて、細菌やウイルスが細胞と間違えてミルクオリゴ糖にくっついてくるから、例えば脳炎など感染予防機能として重要な役割を果たしている。
また、これは、赤ちゃんの栄養にはならないが、大腸で善玉菌を育てたり、下痢を引き起こすような病原菌が消化管表面の糖鎖にくっつくのを防いだり、アレルギーを予防したりすると考えられている。

参考:HMOを構成する糖 5種類
グルコース、ガラクトース、N-アセチルグルコサミン、フコース、
N-アセチルノイラミン酸

HMOは、牛乳やその他の哺乳類由来の乳にはほとんど含まれない、特にヒトの初乳に多く含まれ、黄金の液体と呼ばれる。

製造方法が難しかったHMOもすでに日本で製造されている。海外では競争が激化しているそうだ。
欧米が実用化するときの速さと実行力については、日本人はもういやというほど思い知らされている。
そう。粉ミルクにHMOを配合することは日本ではまだ認可されていない。
これもか・・・!


イラストは
麦さんさんによるイラストACからのイラストです

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