2024年2月27日(火)突然雪が降り出して少し積もった。すぐ融けましたが。ニュースでは東京ですごい強風が吹き荒れたとか。東北は積雪で交通乱れがでたとか。日本列島が荒れてるね。
イグ・ノーベルの「認知科学賞」を受賞した研究は迷路を使っている。
内容は?
☞4センチ四方ほどに広がった粘菌の変形体を迷路全体に広げてセットする。
☞迷路の入口と出口の2カ所だけにエサを置く。
結果は?
☞エサとは関係のない経路からどんどん撤退していき、最終的にエサのある入口と出口を結ぶ最短経路だけを残した。
さらにこんな研究もある。
内容は?
☞30センチ四方の寒天のプレートを用意し、まずその上に関東地方の地図を描いた。
☞地図上での関東の主要都市に相当する部分にエサを置いた。
☞さらに、山間部や河川、海などにあたるところには粘菌が嫌う光を当てた。
☞最後に東京駅の場所に粘菌を置いた。
さて、粘菌はどうしたか?
結果は?
粘菌は、東京駅と粘菌のエサのある場所、つまり関東圏の主要都市を結ぶネットワークを作った。これは実際のJRの路線図とよく似ているそうだ。
この研究は「交通計画賞」を受賞している。
粘菌の管
粘菌の管にはエサから得た栄養分など、さまざまな物質が流れている。エサから距離の近い管では流れが活発で管は太くなっていく。一方、エサから離れている管では、流れはゆるやかになり、やがて細くなり管は消えてしまうようだ。
粘菌の特性を利用した研究
粘菌の特性に注目して、新型のコンピューター(脳型コンピューター)の開発をしようという研究もあるそうだ。
粘菌の遅い動きを、素早く動く電子に置き換え、速い計算ができるような生物粘菌コンピューターを電子回路化することに成功している。
「電子アメーバ」と名付けられたコンピューターだ。
単細胞生物の特性が今後どう役立てられるのか楽しみだ。
参考:NHK サイエンスZERO