2023年10月16日(月)きのうの夜から雨が降り続けて午後から曇りとなったが、夜はまた雨かな?
腸の善玉菌と言えば、いろいろと食品会社が名前を並び立て「健康に良い」ように洗脳する。消費者は「なんとなく」体にいいように感じて、その商品を買う。腸までほぼ生きたまま届かないものが多いのだけど・・・。
カテゴリーの「アレルギー」のところで、善玉菌「酪酸菌」の重要性を書いたけど、「アッカーマンシア菌」のことをあまり書かなかった。これも善玉菌だ。
現代病のアレルギーに関する様々な疾患や自己免疫疾患。リーキーガット症候群のことを知った時には驚いたね。
抗生剤・鎮痛剤の多用。グルテン・糖質の摂りすぎ。添加物・農薬。レクチン。お酒飲みすぎ。ストレス。いろんな原因で悪玉菌(カンジタ菌)が腸壁を傷つける。
腸は食事中の栄養素や水分の吸収をしながら抗原や微生物の体内への侵入を防ぐというすごいことやってる。この機能が崩れ腸漏れになると病原菌などが大腸に入る。それを排出しようと下痢が起きる。これは大変な事態なのだ!常に下痢の人は日本人に多いけど、安易に考えている人は要注意ですぞ!危ないよ。
昔の人が食べてきた食品を食べるべき!というのは、それらの食品で貴重な善玉菌=酪酸菌やアッカーマンシア菌が増えるからだ。長い年月の間に体が作ってきた機能は、これらの善玉菌が腸内細菌のバランスを保ち、リーキーガット症候群も改善してくれるからだ。
もちろん本気で治そうとする人は、グルテンと糖質をひかえて、根菜類、大豆、緑黄色野菜など昔から日本人が食べてきたものを食べることだ。何よりの薬だ。
アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)
2004 年に発見されている。ヒトの腸内に存在するムチン分解菌。
肥満、糖尿病、炎症との関連について研究され注目されている。
特に、肥満及び 2 型糖尿病に有効である可能性がある。肥満している人の場合にはこの菌の数がかなり減少しているらしい。
アッカーマンシア菌はムチン分解菌ではあるが、ムチンを産生させる役目もあり、腸内で繁殖することで、腸の壁の厚さが増し、ムチンが増え、糖類が身体に吸収されることが妨げられることにより糖の吸収が悪くなる。
つまり痩せる作用があると考えられている。それよりも大切なのは、
厚くなったムチンが腸内で発生した炎症物質の侵入を防ぐ。このことは非常に大切だ。
実は、ムチンが存在し増えるためには食物繊維の摂取が不可欠だ。
日本人は野菜や豆類など繊維の多い食事をしてきたからね。ちょうどいいのだが、肉やパスタ、パンを好んで、先祖が作り上げてきた腸内環境を台無しにしてアッカーマンシア菌を減少させてしまう。