2023年9月14日(木)くもりがちだが晴れて暑く、夏日となる。最高32℃最低23℃。
梨が美味しいな!毎日食べてる。
江戸時代に貝原 益軒(かいばら えきけん)という人がいた。
この人が書いた「養生訓」という本がすごい。
彼は1630年(寛永7年)生まれで、1714年(正徳4年)、84歳に亡くなっている。江戸時代の平均寿命は40歳くらいだというからかなりの長生きだ。
養生訓は83歳の時に書いているから亡くなる前年だ。自分の体験をフルに参考にしている。
さらに彼のすごい所は最期まで認知症や寝たきりになることなく生涯を全うしたことだ。あの時代に健康長寿を体現した人の言葉には重みがある。
全8巻ある。言いたいことを要約すれば、「当たり前のことを当たり前にできないと心と身体が病気になる。与えられた命と身体に感謝して慎み深く、そして自分の人生を楽しんで生活するべきである。」
ということ。
参考までに(健康長寿ネットから)
- 怒りや心配事を減らして心を穏やかに保つ
- 食事は食べ過ぎず、毎日、自分に合った適度な運動をするのがよい
- 生活の中で自分の決まり事をつくり、よくないことは避ける
- 病気になってから治療するのではなく、病気にならない努力をする
- 何事もほどほどにし、調和のとれた生活を送る
- 養生のための生活を習慣化することが大切
- 呼吸はゆっくり行い、たまに大きく息を吸い込む
- 夜更かしはしない、だらだらと寝すぎない
どれもごもっともなこと。バランスが取れている。今で言う「自律神経の働き」を知っているかのごとくだ。
- 食事は温かいうちに食べる
- 胃腸が悪い時は水を多めにして炊くなど、体調に合わせてご飯を炊く
- 食事は薄味にし、濃い味のものや脂っこいものは食べ過ぎない
- 冷たいもの、生もの、堅いものは避ける
- いろいろな味のものをバランスよく食べる
- 食べ物への感謝の気持ちを忘れずに食事する
- 夕食は朝食よりも少なめにする
- 食欲を抑える、食欲に勝てる精神力を持つことが大切
- 前にとった食事が消化してから次の食事をとる
- 大きな魚や鳥や魚の皮など消化しにくいものは避ける
- 食後はじっと座るのではなく、自分に合った軽い運動を行う
- 酒は少しにして呑みすぎない
- 塩分の少ない食事をとる
- 煙草は毒であり、習慣化すればやめにくくなる
「バランスのとれた食事と適度の運動、良質な睡眠、そしてストレスは避けて心を穏やかに保ち、楽しみを持って元気に過ごす」という。
そのとおりだね。生活習慣病の予防そのものだ。
そして、全体を通して「欲を制して控えめな生活をすること」が強調されている。
現代人にも参考になる。謙虚に教えを肝に銘じて暮すべきだ。それにしてもすごいな!すばらしい!
参考
公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット