2024年6月17日(月)晴れ間が出ていたが曇ってきた。風が少し涼しかった。
昔、学生時代に授業で血液型のことを授業で教えてもらったが、よくわからなくてそのまま不得意学科となり今日に至る。血液のことをあまり知らないので整理してみた。
血液型にA B O AB の4種類があることは分かる。
血液型はどうやって調べるのか?
赤血球上の表面にある血液型の物質(タンパク質)は「抗原」といい、型を特定できる。そして、血清の中にある赤血球と反応する物質を「抗体」という。
検査はこの抗原と抗体の検査を行うわけだ。
まずA型とB型の血液からとった血清を用意して、調べたい人の血液をこの中に少しずつ入れていく。
Aの方だけ固まればB型であり、Bの方だけ固まればA型、両方固まればAB型。両方とも固まらなければO型となる。
輸血で合う血液型は?
赤血球上にA型はA抗原、B型はB抗原、AB型はA抗原とB抗原がある。そしてO型はどちらの抗原もない。
一方、血清中にA型は抗B、B型は抗A、O型は抗Aと抗Bの抗体を持つ。そしてAB型はどちらの抗体も持たない。
抗体は自分の体に存在しない特定の抗原に反応(攻撃)するようになっている。
血液型の分類
血液型 赤血球(抗原)血清(抗体)日本人の頻度
A型 | A抗原 | 抗体B | 40% |
B型 | B抗原 | 抗体A | 20% |
O型 | なし | 抗Aと抗B | 30% |
AB型 | A抗原とB抗原 | なし | 10% |
抗原に抗体が反応(攻撃)する場合は凝集(固まる)する。凝集反応だ。
A抗原と反応する抗体は抗A抗体 B抗原と反応する抗体は抗B抗体
だから、
〇A型の人は、赤血球上にA抗原を持っていて、血清中には抗B抗体があるから、抗A抗体を持っているB型の人とO型の人には輸血できない。
〇B型の人は、赤血球上にB抗原を持っていて、血清中には抗A抗体があるから、抗B抗体を持っているA型の人とO型の人には輸血できない。
〇AB型の人は、赤血球上にA抗原とB抗原の両方を持っているが、血清中には抗体をもっていない。抗A抗体を持っているB型の人、抗B抗体をもっているA型の人、どちらも有しているO型の人には輸血できない。しかし、抗体がないからすべての血液型の血液を輸血してもらうことができる。
〇O型の人は、赤血球上にどちらの抗原ももっていないが、血清中には抗A抗体と抗B抗体のどちらもある。しかし、抗原発現がない(抗原がゼロということで0が他の血液型に合わせたローマ字のOオーという表現になった)ので、どの血液型の人にも輸血が可能。しかし、O型以外のすべての血液型の血液を輸血してもらうことができない。
例えば、A型の人は抗B抗体を持っているが、O型にはB抗原はないから抗B抗体による攻撃は受けない。
輸血は同じABO血液型で行うことが大原則となる。
長い間不得意科目から遠ざかっていたが、何十年ぶりに理解できた。
参考:日本輸血・細胞治療学会 東京都立病院機構