知っているようで知らない日本文化
初めて国際線に乗務した時、日本文化についての多くの質問を受けました。
欧州、特に仏蘭西の方は日本文化に造詣が深く、驚くと同時に
何も知らない自分に愕然としました。
その頃、機内で、KIMONO サービスが行われていたからかもしれません。
それらの質問は、「日本の女性は、皆お茶を習っているのか。」とか、
「男性は空手ができるのか」、から始まって
歌舞伎の衣装や、隈取について、
お茶のお道具について、
「漢字は一体いくつあるのか」、「すべての漢字を覚えているのか」、
などなどでした。
最後の質問について、勿論、私の答えは、
「いくつあるかわからない。」し、
「全てを覚えていない。」でした。
その答えに質問者が驚いている様子に、私は驚きます。
そうか、彼等は26文字を使って全ての事を表現するんだ。
でも漢字は、ちがう…。
そして、日本には、ひらがなもカタカナもあるんだよ~⁉
私は、このとき初めて日本文化の奥深さ、素晴らしさに気づき、誇らしくもあったのですが、
答えられない自分自身が、恥ずかしくもありました。
西洋の文化は写実主義。
理路整然、一目瞭然、
誰にとっても、目の前でわかることがとても大切ですから、
思考をつかさどる顕在意識が主体です。
科学的で、論理的、万人が理解でき、明確にわかることに価値がある明在系(目に見える宇宙=明在系の背後には目に見えない宇宙=暗在系が存在する)ですが、
一方、東洋の文化は無意識を扱う暗在系(理論物理学者デビットボームの宇宙論)です。
現代の東洋人、日本人は皆、論理的な教育を受けてきていますから、
東洋的なものも西洋風に解説しないと理解できません。
「茶の本」や「禅と日本文化」で語られる日本文化は英語で欧米人のために書かれているがゆえにこれらの本を読んではじめて、
日本の文化は素晴らしい。
と現代の日本人である私たちは、気付くのです。
『侘び、さび』って何ですか? 質問されても、説明明できない。
それらは説明するものでなく体感するものだからなのでしょう。
しかし現代の日本では、それを異なるフィールドの科学、
サイエンスとしてもっと語られてもよいのではないでしょうか。
私は科学者ではありませんが、哲学的な表現ではなく、
もう少しわかりやすい表現で解説できたら~といつも思っていました。
たびたび質問される、「侘び・さびって何?」という問に、
一言では言えないし、言うものでもないのでしょう。
それは感じるものだし、気づくことが肝要です。
また人によってもさまざまな解釈があってよいものですから、
まずは一度体験してみては?
というのも答えには、なるでしょうが、
感じるものであるからこそ、
人それぞれが自分の感覚をもっと表現してよいのだと思います。
侘びとは、さびとは~
というある見解、方向性を与えることも手探りで質問してくれる人にとっては親切なのではないかとも思います。
その後、そんなに面白いのであれば体験してみよう。
という展開につながれば、それはもっと素敵かなと想います。
では少し、日本文化や茶道についてご存知だといいかな~
と思うことについて紹介してゆきたいと思います。
NLPでいう前提のようなものです。
たくさんの参考文献を頼りにして、以降に、まとめています。
『言い訳が多すぎるようです』💦
デビットボーム:デヴィッド・ジョーゼフ・ボーム David Joseph Bohm
1917〜1992 米国の物理学者 理論物理学、哲学、神経心理学に大きな
影響を及ぼした。~新たに知るより、考え方を変える方が、重要である。
偉人達の名言より(浜本哲治)
この度はフォローして頂きまして誠にありがとうございます。
CAさんでいらっしゃったとか。
私は飛行機に乗る度に颯爽と歩き、優雅な仕草だけれど、エアポケットでも全く動じないよく訓練されたCAの方々に憧れを抱いて参りました。
これからもお身体に気をつけて、ブログの更新を楽しみにしております。
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楽しいご旅行の様子が伝わるブログ、拝見しています。
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