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4月4日ですよ
「いよいよドルトムントバイエルン観戦の日が来ました」
この旅行の計画を立てている時、イースターのことは全く頭にありませんでした
「まず、試合のスケジュールから調べるしね。」
「そのわりにはサマータイムになることがノーチェックだった」
スカパーの放映時間は影響があるのに気がつかないのは自分でも反省です
「今回の試合は土曜日の夜」
イースターは『聖金曜日』、キリストが十字架に架けられた日です。「昨日ですねー」
翌『聖土曜日』の夜は、イースターファイヤーを燃やして、火の周りに市民が集う日。
「悪霊から守る意味があるようです。」「それって今夜だ~」
そして次の『聖日曜日』は復活祭ってことです。
復活祭の朝は、卵探しから始まるそうです
さらに次の日、『聖月曜日』は『エマオの日(Emmaustag)』との別称を持つそうです。
エマオとはエルサレムに近い村の名で、復活したキリストがエマオに向かっていた二人の若者の前に姿を現したということらしいです。
「説明が長いんだけど」
つまり、簡単に言うと・・・
「金曜日から月曜日の4日間は連休と伝えたかったの」
「だって、ヨーロッパの休日はデパートもスーパーもお休みなんだよね・・・」
あきらめていると情報を見つけました
「ドイツの聖土曜日にはスーパーはオープンとのこと」
「やっぱり4日間もお休みってドイツ人だって不便よねえ」
明日は日曜日で復活祭、月曜日は帰国日になっています。
「わあ お買い物はもう今日しかない~~」
「春の旅行を計画する時はちゃんと考えてくださいねー。」
「私はイースターのことが抜け落ちていました」
今夜の試合は18時30分キックオフ
「その前にドルトムントの街にも寄りたいじゃない」
「試合1時間前から食事が出来るチケットだよね」「だったら早目に行かなくちゃ」
アパートメントから近い大きなショッピングセンターへお買い物に行くことにしました。
お店はイースターの卵やうさぎ、そして馬なんかのデコレーションが一杯
「不便なイースターだけど、お店は春らしくて可愛いわあ」
並んでいる洋服やアクセサリーもすっかり春のカラーです
「そうだ 母へのお土産に春色のスカーフを買っていこう」
ショッピングセンターのスカーフ専門店に入ってみました。
ドイツはたまにクレジットカードが使用出来なかったりするので、まずレジで確認します。
「ショッピングセンター内だから心配し過ぎじゃない」
ドイツのイメージから考えると、どこでも使える気がしますね。
「まあ、カード見せて、英語で『使える』って聞くだけだけどね」
「安心のために聞いてみよう。」使えるそうなので安心して選びます。
「旅行中は現金をあまり持っていないもの」ヨーロッパはスリが多いから現金はあまりお勧めしません。
「みんな素敵で困った~」
「迷うなあ」
店内では、私と同年代風の女性が車椅子のご婦人と一緒にスカーフを選んでいました。
「娘さんとお母さんかな」
車椅子のご婦人は私の母と同じくらいの年齢に見えます。
スカーフが決まったらしく、娘さんらしい方はレジにお勘定へ。ご婦人は私のすぐ近くで待っています。
「車椅子なので自由に移動出来ないものね。」
「突然思いつきました」
車椅子のご婦人に、「エクスキューズミー」
『おいおい ここはドイツでしょ』なんて言われても、ドイツ語無理です
そして迷っていた2枚のスカーフを見せて、「どちらが好きですか」
はい 英語です。尋ねてみました。
そして「母へのプレゼントにしたい~」と説明し、母の年齢を言うと、なんと車椅子のご婦人と母は1歳しか違いません
そのご婦人は薄いグリーン系の方を笑顔で指してくれました。
「決まり もう迷わない。」
そこに娘さんらしい方が戻って来て、車椅子のご婦人が楽しそうに説明をしてくれました。
私の母と年齢が1歳しか違わないことなんかも話してくださっているようでした。
私はお二人にお礼をしてレジに向かいました。
「会話はちゃんと出来ないくせにねー」「何とかなるものよね」
帰国後、母にはもちろん「ドイツの1歳しか違わない方が選んでくれたのよ~」ってエピソードを添えて渡しました。
当然ながら母は、『私が流暢に外国語を話して旅行をしている』と理解し、『私とヨーロッパ旅行に行きたい』と言ったりするのでした
「パックツアーならねー」
続く
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