[連載小説]五反田アポロシアターマンデイスペシャル 其の2 2011年05月30日 | 小説 G.A.M 其の1はこちら 午前10時30分。 男は相変わらず前のめりで徘徊していた。 ところで、男はかつて大学の先輩に連れて行ってもらった四ツ谷のとあるジャズバーに行くのを習慣としていた。 大して酒の味も、ジャズの味も知りもしないくせに、ただなんとなく、 かっこいい、しぶい、という自分を演出したいがために、誰に見られるわけでもないのに、四ツ谷のジャズバーに行くのを習慣としていた。 意味のわからん名前のつ . . . 本文を読む