僕の友人であり、飲み友達の自称音楽ライター、外村西洋氏と先日立川のとあるジャズバーで飲んだ。
そこで僕は、
今週の14日日曜日は我が楽団は鎌倉の海の家で演奏する。あぁ楽しみ。
そういや、いつの間にやらライブハウスで全く演奏しなくなった。
おまけに全くライブハウスに行かなくなった。
それは我々のやる音楽様式が所謂ロックとはかけ離れており、ライブハウス向けでないことが大きな要因なんだけど、、
という話を氏にしていたら、
氏はボトルキープしている焼酎を手酌でグラスに並々と注ぎ、ぐびっと飲み干した後、「ライブハウスの運営法について、少々苦言を呈したい」、と切り出した。
氏曰く、
ライブハウスには「ブッキング」というシステムがある。
ブッキングとはライブハウスの運営担当者が任意でバンドを見繕って、出演依頼をすること。そこで依頼を受けたバンドは合同演奏会を行う。
そして、ここで厄介なことに、なぜか前提として出演バンドには「ノルマ」というものが科せられる。バンドにつきチケットを◯枚売って、売れなかったら自腹で差額を払う、というものである。
そういうもんだ、と思いながら若者達はチケット売りに奔走するのである。
つまり、ライブハウス運営者は、客が来ようが来まいが、なんも損はしないのである。自分が演者に声をかけてセッティングした場なのに。。なんかおかしくないか。
例えば、映画でも、落語でも、見世物小屋でも、能狂言でも、、興行主、プロモーターと呼ばれる人間が金とか時間、運営全般についての責任を持つ。
演者に客が来なかったから金払え、というのはあり得ない。
かの小津安二郎の映画は、あまりの芸術性の高さに、皮肉なことに興行収入は悪かったという。興行主の松竹は「寅次郎で稼いだ金を小津が食い潰している」と揶揄された程だ。
それを松竹が小津に「赤字分を払え」なんて言わぬだろう。
演者は興行主に対して、
いい芸見せるから、客を呼べ。
興行主は演者に対し、
気に入らない芸だったら、もう舞台には出さない。
それが、健全な関係だと拙は思うよ。
ライブハウス運営におけるブッキングシステムには、ライブハウス側がリスクを一方的に負わず、いい加減な目利きでバンドを呼ぶから、質が落ちたのだと拙は、はあ、思うよ。
まず、興行主は見巧者たれ、そして、興行主は興行についての責任を負うべし、と拙は切に思う。ライブハウス運営者は、そこが欠落してしまっている。
また、ロック以降、、特にビートルズ以降の演者は、舞台が「自己表現の場」である、という意識が強すぎると思うよ。
元来、ロックを含め大衆音楽は娯楽であり、人様を楽しませる芸能である。自己表現…オレはこう思った、オレはこうしたい、オレはロックするからオレなのだ…を人様に見せることが娯楽足りえるのは、相当特異な事例で、それが普遍であると思い込んでいることが、ロック音楽の悲劇だと思うよ。
ロック音楽で大成しようと考える若い演者は、ブッキングについて「自己表現の場を提供された」、、ノルマについて「自己実現のための授業料」みたいに考えているのでは、と思うよ。
そんな変な共犯関係、依存関係が、ライブハウスの質を低下させたのだと、拙は思うよ。
とのこと。
確かに一理ある、と、思った。
しかしその時僕は、「それを自称「見巧者」である外村氏、お前がやれ」と思った、が、なんか「それは拙の仕事ぢゃない」とか難癖つけて、論破され、面倒くさそうだったので、これ以上言及するのはよしにして、僕はテキトーに相づちを打つのであった。
余談だが、外村氏は自説を展開し、気分がよくなってくると、ボトルキープしている焼酎を惜しみなく飲ましてくれる。
それは「自己表現の場を提供された」「自己実現のための授業料」のではあるまいか、とうがった思いを僕はするのであった。けどまあ、面白いからどうでもいいのだけど。
というわけで、我が楽団、WILD THINKの次回の演奏は、
●8月14日 日曜日
鎌倉材木座海岸、海の家にて、超常夏な野外パーティーに出演します。
スウィング率高め、女子率高めの演奏陣。セクシーなバーレスクダンサーもご一緒。
場所といい、出演陣といい、きっと盛夏を華やかに彩ることでしょう。ぜひお越し下さいませ。
我々の出番は16時くらいを予定してます。
僕らも楽しみ。
「竜宮の使い」Vol.6
@ Day Dreamer's Deck@鎌倉材木座
open14:00~
charge:前売り2,000円(当日2,300円)
※前売りのご予約は私セキヤのメールまで。kousekiya2@gmail.com
[Live]
・たをやめコケストラ ※たをやめOrquesta小編成版
・Orquesta de Wild Think
・Betty Angellica
・Doopani Sessions
[Show]
・紫ベビードール
・safi
・coppelia circus
Bee&Jane
http://ameblo.jp/bee32/
http://ameblo.jp/jane-saggs/
[司会]
モーレッツ屋のミーヤ
そこで僕は、
今週の14日日曜日は我が楽団は鎌倉の海の家で演奏する。あぁ楽しみ。
そういや、いつの間にやらライブハウスで全く演奏しなくなった。
おまけに全くライブハウスに行かなくなった。
それは我々のやる音楽様式が所謂ロックとはかけ離れており、ライブハウス向けでないことが大きな要因なんだけど、、
という話を氏にしていたら、
氏はボトルキープしている焼酎を手酌でグラスに並々と注ぎ、ぐびっと飲み干した後、「ライブハウスの運営法について、少々苦言を呈したい」、と切り出した。
氏曰く、
ライブハウスには「ブッキング」というシステムがある。
ブッキングとはライブハウスの運営担当者が任意でバンドを見繕って、出演依頼をすること。そこで依頼を受けたバンドは合同演奏会を行う。
そして、ここで厄介なことに、なぜか前提として出演バンドには「ノルマ」というものが科せられる。バンドにつきチケットを◯枚売って、売れなかったら自腹で差額を払う、というものである。
そういうもんだ、と思いながら若者達はチケット売りに奔走するのである。
つまり、ライブハウス運営者は、客が来ようが来まいが、なんも損はしないのである。自分が演者に声をかけてセッティングした場なのに。。なんかおかしくないか。
例えば、映画でも、落語でも、見世物小屋でも、能狂言でも、、興行主、プロモーターと呼ばれる人間が金とか時間、運営全般についての責任を持つ。
演者に客が来なかったから金払え、というのはあり得ない。
かの小津安二郎の映画は、あまりの芸術性の高さに、皮肉なことに興行収入は悪かったという。興行主の松竹は「寅次郎で稼いだ金を小津が食い潰している」と揶揄された程だ。
それを松竹が小津に「赤字分を払え」なんて言わぬだろう。
演者は興行主に対して、
いい芸見せるから、客を呼べ。
興行主は演者に対し、
気に入らない芸だったら、もう舞台には出さない。
それが、健全な関係だと拙は思うよ。
ライブハウス運営におけるブッキングシステムには、ライブハウス側がリスクを一方的に負わず、いい加減な目利きでバンドを呼ぶから、質が落ちたのだと拙は、はあ、思うよ。
まず、興行主は見巧者たれ、そして、興行主は興行についての責任を負うべし、と拙は切に思う。ライブハウス運営者は、そこが欠落してしまっている。
また、ロック以降、、特にビートルズ以降の演者は、舞台が「自己表現の場」である、という意識が強すぎると思うよ。
元来、ロックを含め大衆音楽は娯楽であり、人様を楽しませる芸能である。自己表現…オレはこう思った、オレはこうしたい、オレはロックするからオレなのだ…を人様に見せることが娯楽足りえるのは、相当特異な事例で、それが普遍であると思い込んでいることが、ロック音楽の悲劇だと思うよ。
ロック音楽で大成しようと考える若い演者は、ブッキングについて「自己表現の場を提供された」、、ノルマについて「自己実現のための授業料」みたいに考えているのでは、と思うよ。
そんな変な共犯関係、依存関係が、ライブハウスの質を低下させたのだと、拙は思うよ。
とのこと。
確かに一理ある、と、思った。
しかしその時僕は、「それを自称「見巧者」である外村氏、お前がやれ」と思った、が、なんか「それは拙の仕事ぢゃない」とか難癖つけて、論破され、面倒くさそうだったので、これ以上言及するのはよしにして、僕はテキトーに相づちを打つのであった。
余談だが、外村氏は自説を展開し、気分がよくなってくると、ボトルキープしている焼酎を惜しみなく飲ましてくれる。
それは「自己表現の場を提供された」「自己実現のための授業料」のではあるまいか、とうがった思いを僕はするのであった。けどまあ、面白いからどうでもいいのだけど。
というわけで、我が楽団、WILD THINKの次回の演奏は、
●8月14日 日曜日
鎌倉材木座海岸、海の家にて、超常夏な野外パーティーに出演します。
スウィング率高め、女子率高めの演奏陣。セクシーなバーレスクダンサーもご一緒。
場所といい、出演陣といい、きっと盛夏を華やかに彩ることでしょう。ぜひお越し下さいませ。
我々の出番は16時くらいを予定してます。
僕らも楽しみ。
「竜宮の使い」Vol.6
@ Day Dreamer's Deck@鎌倉材木座
open14:00~
charge:前売り2,000円(当日2,300円)
※前売りのご予約は私セキヤのメールまで。kousekiya2@gmail.com
[Live]
・たをやめコケストラ ※たをやめOrquesta小編成版
・Orquesta de Wild Think
・Betty Angellica
・Doopani Sessions
[Show]
・紫ベビードール
・safi
・coppelia circus
Bee&Jane
http://ameblo.jp/bee32/
http://ameblo.jp/jane-saggs/
[司会]
モーレッツ屋のミーヤ