空から見たハワイ １(離水）

 

 

The 6th Day Part IV

～Hawaii as seen from the sky～

 

 The 6th Day Part IV　10:40:44

 事務所の小屋の中の一角に集められた僕ら二人と

もう一組のお客、黒人の４人家族でした。

変色したオアフ島の地図に色々な写真が貼られています。

 

例の送迎にしてくれた社長夫人（仮名）が説明を始めます。

こちらがいかにハリウッドに協力しているか等々。

写真は、邦題「５０回目のファーストキス」の主演俳優ドリューバリモアさん。

この映画は僕も大好きでした。

オープニングは、なんとこの発着場でハワイに到着した主人公の軽薄なキャラクター全開のコミカルなシーンです。

 

 

 真ん中の写真は社長夫人（仮名）と恐らく俳優さんでしょうね。

誰かなぁ？

 

で、飛行コースの説明です。

飛行コースには僕も迷いましたが２種類あります。

 

Aコース　３０分のオアフ島半周コース　\12,500-（現地税込価格＄156.02）

 ケエヒ・ラグーンから出発し、アロハ・マーケットプレイスを通り、ワイキキ・ビーチの先にあるダイヤモンド・ヘッドを過ぎると、高級住宅地として有名なカハラへ。

ココヘッド、ハナウマ湾、シーライフ・パークへと進んでいきます。その後、カネオヘ湾を通ってパリの谷を抜け、戦艦ミズーリやアリゾナ・メモリアルを見ながらケエヒ・ラグーンへ戻ってくる30分のコースです。

 

Bコース　６０分のオアフ島一周コース　\22,500-（現地価格＄281.68）

30分のオアフ島半周コースに加え、さらに島の裏側へ。

ウィンドワードの海岸線を抜けると、映画「ゴジラ」や「ジュラシック・パーク」の撮影に使われたクアロア・ランチ、チャイナマンズ・ハットと呼ばれる小島、そしてポリネシアン文化センターへと向かいます。

ノース・ショアの海岸に沿って行くと世界的に有名なサーフィン・スポットであるサンセット・ビーチが見えてきます。広大なパイナップル畑を通過して、戦艦ミズーリやアリゾナ・メモリアルを見ながらケエヒ・ラグーンへ戻る60分のコースです。

 

まあ、初めてなのでフルバージョンをとBコースをチョイス。

僕的には一周コースというには不満のあるコース取りなんですけどね・・・。

カエナポイントを通り、ヨコハマ・ベイを通る本当の意味でのオアフ島一周コースにして欲しいと思いましたが

あの辺の軍管理の広大なエリアと一般旅客機の離着陸コースと重なるから無理なのかなとか想像しますが。

 

さあ、いよいよ搭乗です。

席の割り振りが気になってましたが

まずは僕ら二人が最初に乗り込まされました。

そして、３列シートの最後尾に座りました。

反時計回りに回るので僕が左側の席に座らせてもらいました。

で、前席に人が座る前に素早く機内の撮影。

えらいでしょ？（笑）

 

 機内は狭くもなく広くもなく

ちょうど乗用車セダンくらいの広さでしょうか？

 着席して、シートベルトを締めたらヘッドセットを装着します。

それで会話できるとのことでしたが暑苦しいので最初は首から提げてました。

 

コクピットのアナログな感じにこれまた魅了されます！素敵だー！！

もっと間近で撮りたい！・・・

最後尾席だから仕方ない・・・

 

 

 残りのメンバーが乗り込みいよいよエンジン始動。

同乗の家族のお母さんは留守番でした。

お母さんに手を振る子供たち。

 

本当に古いなぁと思ったのが

（新しいのも知りませんが）

紅のブタで見たようにまずはキャブレターまでガソリンを手動で送り込みます。

ポンプをキュコキュコキュコとやってました。

そしてセルが重たそうに気だるそうにキュウンキュウ～ン・・ウインウイー・・ンと回ります。

するとプロペラがゆっくり回ります。

ガックンガックン。

ブシュ～ッ・・・

一回目、エンジン始動失敗・・・

またやり直します。

プスンプス・・・プスプスパスパスパスバルバルバルバル・・・とエンジンが目覚めました！

 

 

 すごい低回転の感じでしたが

飛行機は水面を動き出します。

すると少し回転を上げ、向きを変えながら

水上を離陸・・・もとい離水助走ポイントへ向かいます。

 

お母さんは離水シーンをビデオ撮影してあげてます。

僕は離水シーンは去年撮影しました（笑）

 

 

 

なぜこの水上飛行機を選んだか理由を書いておきます。

最大の目的は上空からの、美しいハワイの撮影を安心して思う存分楽しむこと。

そのためには飛行機の翼が機体の上に付いている上翼機（ただし、予約の段階では上翼機かは不明でした。

しかし、これで次からは大丈夫）であることが絶対条件でした。

低翼機は翼が下の視界を著しく阻害するので遊覧飛行で僕の中ではあり得ない選択。

 

水上飛行機は大きいフロートという大きい下駄を履いてるので

通常の小型飛行機よりもやや安定しているとのこと。

 （小型機なので、幾人かの人の声で飛行機酔いが楽しい空の散歩を台無しにするという話を見かけて

水上飛行機が少しましと書かれていたので） 

 

 ヘリコプターも迷いましたが、もし万が一エンジントラブルなどでプロペラが停止した場合

ヘリコプターはかなりの高い確率で死にます。

しかし、コースの半分以上が海の上で、水上飛行機のプロペラが止まったところでグライダー状態から

着水するだけだから、死ぬ確率は相当減るだろうとの自分の勝手な計算（笑）

 

 

 で、あとは見た目。

一度、こういう古い子供のころ見た星型エンジンのプロペラ機に乗ってみたかったので。

 

 

 

 グーグルマップを参照いただきながら

ご覧いただくのもお勧めです。

 

一度Uターンしてから助走入ってたかな。

ということは同乗の家族のお母さんがばっちり撮影できるんでしょうね。

 

 

 助走に入ります。

一気にこれまでとは比べ物にならない音でエンジンが回ります。

アクセル全開。

しかし加速度はジェット旅客機のそれに比べると

非常に優しいものです。

 

 

 ウワアア～ン！っと加速して機首が上がり始めます！

最後尾の席だから水しぶきがよく見えました。

ドキドキしました。

下が水だから旅客機みたいなガタピシいう固い振動や音はしません。

柔らかい感じが全体的にしました。

優しい乗り物だなぁ～

 

 

 

 ん～まだか？離水するのは普通の滑走路より難しいと本で読んだことがあります。

紅のブタでも水がへばりついて大変なシーンがありましたっけ。

 

 

 さあもう離水するぞ！！

フロートの舵が出た！

離水の瞬間を撮るのだ！と窓にへばりつきます（笑）

水しぶきの中にベビーレインボウが！

 

 

 離水した途端、速度は遅いのにぐぐぐっと一気に上昇しました。

ホノルル空港のいつものALOHAの文字が見えます。

管制塔です。

左の黒い屋根の管制塔は違うやつです。

恐らくヒッカムAFBのアメリカ空軍基地の管制塔です。

 

身軽～（＾－＾）小型機いいねえ～

 さっきいた発着場がもうあんなに小さく・・・

写真を拡大するとお母さん、ちゃんとビデオ回してます。

ラブラブファミリーだなぁ(^.^)

 

 

 The 6th Day Part IV　10:54:21

 ゆっくりとした速度で少しずつ上昇しています。

エンジン音は凄まじく、ヘッドセットをつけないとうるさくて何も聞こえません。

ヘッドセットを付けるとクリアーなパイロットのおじさんのガイド（早口な英語（笑））が聞こえてきます。

かなり上手なガイドと見受けるが、英語が・・・

時折、助手席のお父さんがジョークや質問を織り交ぜます。

あ～英語出来たら会話に参加できるのに。

近所に良い英会話教室ないかな？

と毎年思うのであった(+_+)

 

 

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