今まで7種類のドラゴンについて お話をしてきましたが ドラゴンについては このがんこドラゴンが最後です。そこから次の展開へと移っていきます。それは 私たちはここでなにをめざしているのか だからどう生きたらいいのか を知るためのお話です。
Tさんのがんこドラゴン人生
Tさんの父親は 子供は親の言うことに従うものだと信じる人(ごーまんドラゴン)で Tさんを厳しくしつけました。
母親は短気でした(短気ドラゴン)が 夫には逆らわない人でした。Tさんは 親とのコミュニケーションが十分ないまま 急にベビーシッターに預けられることが多かったので 不安症になり いつも指をしゃぶったり 髪の毛をむしったりする癖がつきそれを父親にひどく叱られていました。そして彼の中にはがんこドラゴンが育っていったのでした。
彼は親の言う通りにしないと 罰として長時間部屋に監禁されました。彼は母親に仲裁を頼むのですが 彼女は夫に隷従するばかりでした。彼のあごの関節や 背中の筋肉は鋼鉄のように固くなり 歯ぎしりをするので歯を傷めてしまいました。ドラゴンが深く浸透していたのです。
学校では理由もなく怒り出したり 急に黙り込んだりするため友だちもろくにできませんでした。大学を卒業して転勤の多い職業に就いたのですが 急激な環境の変化に耐えられず 上司と衝突し職を失いました。その後も職を転々としましたが いつも最後は上司と喧嘩して職を失うのでした。彼は完全にドラゴンに支配されていたのです。
彼は何人かの女性と付き合いましたがうまくいかず 最後は母親のように非常に従順な女性と結ばれました。そして彼は 非常に嫌っていた父親そっくりの頑固おやじになったのでした。
その後ひどいケガをして入院し リハビリを受けたとき 初めて自分の身体の筋肉がひどく固くなっていることに気が付き さらにリハビリの先生に反抗してしまう自分の性格が 回復の邪魔をしていることに気が付きました。
そして彼が頑固さを手放す決心をするようになると 彼の人生は大きく変わり始めたのです。本当の自分を発見するようになり 身体も人間関係も柔軟になっていきました。ギブアンドテイクや妥協することも覚え 妻や子供たちとの関係もよくなったのです。
以上ですが このようにドラゴンは主に幼いころに親との人間関係が元になって 潜在意識の中に育っていくネガティヴな信念のことです。
信念というものは一般的に潜在意識の中にセットされるものですから どこかの時点で気づいて対策しないと 「スズメ百まで踊り忘れず」 ではないですが相当長期に続くことが珍しくないのです。そして当人の考え方や行動の傾向・クセが支配されるのです。実に巧妙な仕組みだと思います。
でもご安心ください。自分の持っているドラゴンに気付いて対策すれば 立派にその影響から脱することが出来ます。一番効果的なのは成長することです。
(続く)
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