第３５話 愛されていた感じから不安と恐れへ

さてこの世に戻ってきました。

まず自分がどのように感じますか？
自分でいる感じがどう変わりましたか？

えらく不安になりましたね。
何かが足りないという気持ちが強くなりましたですね。

このままでいいのだろうかっていう不安感を感じますね。
これって飢餓感も含んでいるのではないでしょうか。

ほかの人が　なんだか冷たく見えます。
なんだかわかりませんが自分の存在が否定されているように感じますね。自分が愛されていないという感じですね。


このような感じこそが　あなたのドラゴンがあなたに感じさせているこの世独特の感情です。自分の潜在意識の中に発信機が埋め込まれていると想定してみてください。この発信機は今はそのような否定的な感情を絶え間なく発信しています。

その人の成長度によって個人差はありますが　この世ではどの人も心の底で自分に対する否定的な感じが生まれます。自分に注がれていた愛がどっかへ消えてしまって　恐れと不安が戻ってきたのです。私たちが幼いころよく持っていた不安の感情です。

それがこの世の特徴なのです。愛が消えて私たちのベースである不安と恐れが生じたのです。母よ何処（いずこ）・・・。魂よいずこ・・・。

テレビの暗電流みたいなもの　それが不安・恐れの形で自分の中に流れているっていう感じでしょうか。そしてその人が心の奥に持っているなにかへの恐れを感じたとき　スイッチが自動的に入って反応してしまうのです。

例えば人となにか話しているとします。そして何かの話の成り行きであなたがなにか相手から非難されたように感じたとします。
相手はあなたを非難するつもりで言っていなくても　あなたが心の奥で人に非難されることを恐れていた（ドラゴンの作用）としますと　あなたはつい平静を失って　そこからドラマが始まるのです。

自分でもよくわからないうちに　望まぬドラマが始まってしまうのです。ドラマは場合によって事件にまで発展します。

端的に申しますとこれが　ドラゴンの仕組みなのです。私たちが日ごろよく気付かずに繰り返している行動の原因です。自分が傷つき人を傷つける　つまり愛のないドラマの始まりです。

（続く）