第80話からの続きです。
本来人間とはネガティヴな(否定的な)状態から出発して 究極的にはポジティヴな状態 つまり肯定的な考えが当たり前にできる自分になることを目指しています。
それを成長と呼びます。 つまり基本的に恐れや不安や心配が当たり前のように存在する世界に「わざわざ」勉強にやって来ているじゃないですか。
その学びのために潜在意識が私たちに常に恐れや不安な考えを与える仕組みになっています。本来私たちは不安など全く持っていなかった 以前の自分をなんとなく心の奥で知っていますから よけい不安になるのです。
ふつうならあまり楽しめない設定ですが ここでの旅は自ら好んで選択したものですから無理もないとも言えるのです。
それにそういう障害を乗り越えて 成長していくときに感じられる喜びが何とも言えない喜びであることも 魅力になっているようです。
本来は つねに100%自信があり愛されていて幸せな状態だったのに 今は恐れと不安におののいているばかりじゃなく 自分を非難し責めているのです。
そういう寒々とした気持ちになることが 自分が弱いとか異常だということではなく ここではそれがスタンダードだと知ることがとても助けになるのです。自分が勇気がないせいだ ダメなせいだなどと考えないでください! 素直に認めることが出発点です。
たとえば否定的な考え(感情も含みます)の代表例とはどんなものがあるでしょうか?
恐れ 不安 否定 心配 疑い 妄想 怒り その他いくらでもあります。しかし代表は恐れです。その他はみな恐れからの派生物です。
それゆえに 私もそうだったんですが実にほとんどの人たちがこころの奥に 「私はすべてに自信がない」「私は愛されてない」「私には幸せになる資格がない」「私は生きる価値がない」などという気持ちを持つようになります。また他人と比較してそう思っている場合も多いのです。
そういう思考や感情のほとんどは 幼いころに信じ込んだ「刷り込み」という信念に影響されています。これもシステムの一部です。
信じ込んだことは潜在意識の中に信念として取り込まれます。幼いころに感じたことほど強烈な信念となります。(ちなみに潜在意識の中に取り込まれた否定的な信念のことをドラゴンと呼んでいます。タイプによって7種類のドラゴンがあります。ごうまん 自己卑下 せっかち 被害者 欲張り 自己破壊 がんこ 計7つのドラゴンです。)
潜在意識の働きは強力なスピーカーであり自動的に作動し 日頃から自分が持つ否定的な考えを心の中で繰り返し発信し続けます。私はダメだダメだ!とか お前はダメだダメだ!という具合です。
わけがわからず なんとなく気分がすぐれない 元気が出ない なぜだろうと思った経験が頻繁に起きるのも この潜在意識の中のドラゴンの働きであることが多いのです。
望みや願いごとをするときには ことさらに強力に疑いや否定的な思いを発信し続け邪魔をするようにできています。
自分が「生き下手」だからではありません。単なるシステムであり 邪魔をする道具なのです。今までなぜ引き寄せの法則がうまく働かなかったのか お分かりいただけると思います。ただ挫折が重なると 私はダメだという信念はさらに強くなり悪循環が始まります。どのようにしたらそれを断ち切れるのでしょうか!
ではもしこの潜在意識の作用が好循環になりだしたらどうなるでしょうか? 「人生が好転しだしたら」どうなるかということです。
否定的な考えを始めたらすぐ打ち切って 肯定的な考えに切り替えるのです。これを繰り返すようにすると 潜在意識の中にポジティヴな信念が生まれ始めます。自分の中に肯定的な考えを育てていくのです。それを根気よくやるのです。鉢植えを育てる気持ちに大変似ています。
潜在意識の中の肯定的な信念が育ち始めると 願い事を考えたときに足を引っ張る力が 次第に弱くなっていくのです。そうすると日常に変化が起こり始めます。この変化は速いのですぐ気が付きます。
まさにアラジンの魔法のランプは本当の話です。
人生の目的も実はこれと同じなのです。
人生の目的とは成長することですが 別の言い方をすれば誰でも結果として引き寄せの法則が確実にできるように成ることです。
そして究極的には本当に全員が出来るようになるのです!
言い換えれば 私たちの魂は 私たち全員が引き寄せの法則ができるように私たちをガイドしてくれているのです。それは魂にとっては私たちに成長してもらわないと困るのです。
いっきに100%は無理としても 少しづつ結果を積み重ねて行けばよいのです。人生は決して1回きりなどではありません。
(続く)
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