「陸小鳳はため息をつき、本当におかしい事でさえ笑えなくなった。」
樹の後ろには、小鳥が居るらしく「ヂィ、ヂィ、チッ、チッ」と鳴き声が止まなかった。陸小鳳は眉間に皺を寄せ、樹の幹を叩いた、落ち葉は舞うが、後ろの小鳥は依然として鳴いているが、まだ飛び去らない。
この鳥はなんと肝っ玉の大きな小鳥なんだ!
彼は、そこに居座る一羽に我慢できなくなり、幹の後ろを見ることにした。するとなんと機能しろで「ヂィ、ヂィ、チッ、チッ」と鳴いていた鳥のさえずりが、以外にも「ワン、ワン、ワン」と犬の声になって吠え出した。
一羽の小鳥が何故、一匹の犬に変わったんだ?きわめて不可能な事に他ならないではないか。。。。。
陸小鳳は、不思議に思っていると、ちょうどその時、突然樹の後ろから一人の子供の頭が見え、こちらを向くと、舌を「ぺロリ」と出しておどけた顔をした。
もともと犬のほえる声、鳥のさえずり、全てこの子供が真似をしたのだった、彼は明らかにとても賢い子供で、真似るのはなんとも見事であった。
その子供は陸小鳳に目配せして言った「おいらまだ、犬の夫婦喧嘩を真似ることが出来るんだい、あんたがおいらに二文の金をくれれば、すぐに真似をしてあんたに聞かせてあげるよ」
陸小鳳は突然目を輝かせて飛び起きた。この子供に抱きつき親しげに、有無も言わさず「ありがとうよ!ありがとうよ!」と言い彼のみすぼらしい着物の懐に一つ大きな銀子を入れた。
今年は、是が最後の掲載かな~。。。
此処を、この一年間訪れて、拙い妄想訳を読んでくださってお付き合いくださった方々に、感謝!感謝の気持ちで一杯です。
来年も、ゆっくり楽しみながら妄想訳に励みたいと思います。ぜひともアドバイス、そして、感想などのコメントを頂けると、管理人はとっても励みになりますゆえ、今後ともよろしくお願いいたします。
では、皆様師走も押し迫ってまいりました。体調に留意し、どうぞお健やかに新年をお迎えください。
祝大家新年快?,注意身体。