今回は、まず前回の訂正から
「その者の苗字か玉で、玉天宝と言うのは知っていた。まさか西方玉こと羅刹の息子だとは夢にも思わなかった!」
⇒「その者の苗字が玉で、玉天宝と言うのは知っていた。まさか西方の玉羅刹の息子だとは夢にも思わなかった!」
羅刹と言う人間がどんな人物なのか?男なのか女なのか?醜いのか美しいのか?誰一人として知っている者はいない。
⇒西方の玉羅刹とい人間がどんな人物なのか?男なのか女なのか?醜いのか美しいのか?誰一人として知っている者はいない。
誰も本当の彼の姿を見た事がある者はいない。
しかし近頃では武林の中で最もえたいが知れず、最も恐るべき人間が正しく彼に違いないと誰もがみな信じているのだ!
彼の経歴ばかりでなく武術、更には彼の創立する宗教は極めてえたいが知れず、極めて恐ろしい西方魔教を創立したのだ。
「その時、そいつは一人で来たのか?」陸小鳳は訪ねた。
「一人で来たのみならず、その上初めて中原にやって来た様だった!」
長い事関外に住む若者は、おそらく中原の俗世間を後学の為に見たいと思わなくも無いだろう。
陸小鳳は溜め息をつきながら「もしかするとそいつは、初めて中原へ来たので、ちょっと勝負を急ぎすぎたのだろう」
「私はその者の素性が解った後、元手としてその者の玉碑を受け取る勇気をなくして、受け取る事を拒否したのだが、どうしてもその者は拒否することを断ったのだ」藍胡子は話した。
陸小鳳は「そいつはきっと焦ってその五十万両の元手の銀子を作ろうと思ったのだ」
「実はその者は別に焦って負けを取り戻そうとはせず、負けても平気だった!」藍胡子
「賭博好きな人間、正に賭博好きだ!勝ち負けにまったく関係ない。しかし元手がなければ賭博は始まらない。多くの者達は元手を取り戻す為に、女房でさえ担保として差し出す!」と陸小鳳
「ただしかし、奥方は買い戻す必要は無いが、その者は、この玉碑を必ず買い戻して帰らなくてはならず、だから私は玉碑を受け取ると、非常に恐ろしくなり、解りにくい場所に隠してしまいこんだ!」
「お主は、何処へしまいこんだんだ?」陸小鳳は聞いた。
★★★★★ つづく ★★★★★